概要
フランス18世紀思想における「言語」の問題と《時》のあり方を中心に1970年代以来追求してきた論考を検討し、まとめた一書。日本ではあまり認知されていないディドロの「他者」の視点を中心とした思想を、近代社会思想の起源としてのルソーに対置することによって、「近代」の《時》の起源と「言語」を問いなおす。また同じ18 世紀を生きた日本の思想家として、安藤昌益、新井白石の思想との比較も試みる。
目次
序章 思想の可能性における十八世紀
第一章 ルソーと不可逆の《時》
一 時への関心
二 『エミール』
三 『人間不平等起源論』
四 ルソーの《時》
第二章 クロード=アドリアン・ヴェルシウスの知の地
一 『知について』という著作
二 著作の構成
三 「知」の三つの層位
四 知の客体化
第三章 ディドロの比喩 ―『ダランベールの夢』読解の試み―
一 問題の所在
二 〈対話〉の構成
三 三つの〈比喩〉
四 〈比喩〉としての真理
第四章 ディドロとルソー 内在と外在 ―言語コミュニケーションをめぐって―
一 ルソーとディドロ
二 『盲人についての手紙』
三 〈巨人〉と〈人間〉
四 理想としての〈近代〉
第五章 ディドロの言語と《時》 ―『聾唖者についての手紙』の考察を中心に―
一 言語の形成と《時》
二 〈自然の順序〉
三 聾唖者の視点
四 〈他者〉の時
第六章 自伝の《時》 ―新井白石『折たく柴の記』における《時》の表現をめぐって―
一 自伝と《時》
二 二つの過去表現
三 白石の《時》
四 〈我れ〉と《時》
第七章 安藤昌益とジャン=ジャック・ルソー ─文明論としての比較研究―
一 はじめに
二 安藤昌益の文明論
三 ルソーの文明観
四 比較と結論
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