例題で学ぶ機械振動学
概要
例題を解くことで、機械振動学の基礎をしっかりと学ぶことが
できるテキストです。文章を読み、その後に続く例題を見ながら学ぶことで、背景となる理論から具体的な計算までを一つの流れとして理解することが可能です。
> さらに、豊富に設けた演習問題を解くことで、理解したことが正しいかを確認でき、計算力も向上します。「非線形振動」や「パラメータ励振」などの従来多くの振動の教科書で取り扱われている項目を削除しているので、振動の基本がわかっていてステップアップしたい人には物足りないかもしれませんが、その分実際の大学の講義などで取り扱われている基礎の項目に的を絞り、数式なども丁寧に展開して説明しています。そのため、振動の第一歩でつまずいてしまい、全くわからないという人にはぜひお薦めしたい一冊です。また、振動工学を学ぶ上で重要なことは、基礎から筋道を立てて考えることで、計算の途中過程をとばした結果の公式だけを暗記しても、それだけでは理解したとは言えません。そのように公式を覚えただけでは、あとになって振り返った際に、公式そのものは覚えていても、その公式が何を意味し、その式を使うことでどのように役に立つのかがわからないことも多くあります。そのように、以前振動について学んだものの、すっかり忘れてしまって、再び勉強し直したいという人にも、この『例題で学ぶ機械振動学』はうってつけです。例題形式で書いてあるので、実際の問題を解く際にどのように公式を使えばよいかが一目瞭然です。はじめから知識を積み重ねていき、一度本当の意味で理解をすれば、そう簡単に忘れたり、わからなくなったりすることはありまん。本当に振動を学びたい方は、ぜひ本書をお読み下さい。
目次
序
0.1 機械振動学とは
0.2 本書が取り扱う領域
0.3 機械振動学で用いられる単位
第1章 一自由度系の振動
1.1自由度と運動方程式
1.2 ばね・ダッシュポット・摩擦
1.3 等価ばね定数
1.4 不減衰系の自由振動
1.5 減衰系の自由振動
1.6 調和外力による強制振動
1.7 力伝達率
1.8 調和変位による強制振動
1.9 一般の外力による振動
第2章 二自由度系の振動
2.1 運動方程式と振動数方程式
2.2 ベクトルと行列による表現
2.3 固有モードベクトルとモード行列
2.4 粘性減衰があるときの固有振動
2.5 外力による強制振動(不減衰系)
2.6 外力による強制振動(減衰系)
2.7 行列C*が対角行列になるための条件
第3章 ラグランジュの方程式
3.1 力学的エネルギーの概念
3.2 運動方程式からエネルギーへ
3.3 エネルギーから運動方程式へ
3.4 一般的なラグランジュの方程式への準備
3.5 一般的なラグランジュの方程式
第4章 多自由度系の固有振動数と固有モードベクトルの近似計算
4.1 レイリーの方法
4.2 影響係数を用いる方法
4.3 ダンカレーの公式
4.4 レイリーの近似解と影響係数による近似解の比較
4.5 繰り返し法(べき乗法)
4.6 第2次以上のモードの固有振動数と固有モードベクトル
第5章 連続体の振動解析
5.1 弦の振動
5.2 弾性棒のたて振動
5.3 一端固定・他端質量の棒
5.4 弾性棒のねじり振動
5.5 梁の横振動
5.6 レイリーの方法
5.7 連続体のエネルギー
第6章 ラプラス変換による振動問題の解き方
6.1 ラプラス変換の基本
6.2 一自由度振動系の解析
6.3 衝撃による振動
6.4 急に加重を加えた場合
6.5任意の外力による振動
6.6 弦の振動解析
6.7 棒の衝突
演習問題解答
参考文献
索引
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