知的財産権の重要性が再認識されている現在。企業のブランド戦略としてビジネスの成功をも左右する「商標権」は、ある意味「特許権」「著作権」などよりも、一層重要な財産的価値をもっています。
本書は、そのように経営戦略上重要でありながら、非常に複雑で、高度な専門的知識を必要とする「商標実務」について、多数の図表、事例を用い「事前判断」から「登録」、そして「訴訟対応」など、実務全体の流れに沿って詳細に解説。商標実務に携わる方、必携の書籍となっております。

序　章
１　新製品
２　「商標」と「商品・サービス」との関係
３　商標の目的
４　商標の機能
５　登録主義

第1章　事前判断
１　事前判断とは
２　商標としての成立性（その１）
３　識別力（その２）
４　先登録商標との同一・類似関係（その３）
５　その他の登録要件（その４）

第2章　出　願
１　願書を特許庁に提出する
２　出願する商標の形態を決定する
３　指定商品・指定役務
４　出願手続
５　特殊な商標の出願
６　出願が完了したら

第3章　審　査
１　方式審査と実態審査
２　方式審査の内容
３　実体審査の内容
４　審査官が登録ＯＫと判断した場合
５　審査官が登録できないと判断した場合
６　出願の分割
７　出願変更

第4章　拒絶査定不服審判
１　審判官がもう一度，判断し直してくれる
２　審判官が登録ＯＫと判断した場合
３　審判官が登録できないと判断した場合

第5章　商標登録の手続き
１　設定登録料の納付
２　商標権の発生

第6章　商標権の維持
１　商標登録のあとに
２　普通名称化の防止（その１）
３　後願商標に対するウォッチング調査（その２）
４　登録異議申立てや各種の審判請求を受けた場合の対応（その３）
５　権利の存続期間の更新（その４）

第7章　商標権の有効利用
１　商標権の有効利用とは
２　登録商標の使用についてのライセンス契約（その１）
３　商標権の譲渡（その２）

第8章　商標権を侵害する者に対して
１　警告状の送付や訴訟の提起
２　防護標章登録する

第9章　侵害警告を受けたら（商標権者と逆の立場となったら）
１　ある日突然，他社から警告状が
２　どう対応すればいいのか

第10章　外国での商標登録
１　国ごとの商標登録制度
２　外国への複数の出願ルート
３　商標に関する条約

付録
付録１　商品及び役務の区分のインデックス
付録２　類似商品・役務審査基準の例（第14類）
付録３　類似商品・役務審査基準の例（第35類）
付録４　商標登録に関する拒絶理由・異議理由・無効理由
付録５　商標登録出願の願書の例
付録６　拒絶理由通知書・手続補正書の例
付録７　拒絶理由通知書・意見書の例（識別力1）
付録８　意見書の例（識別力2）
付録９　意見書の例（識別力3）
付録10　拒絶理由通知書・意見書の例（類似関係1）
付録11　意見書の例（類似関係2）
付録12　意見書の例（類似関係3）
付録13　商標の識別力に関する審決例等
付録14　商標の類似に関する審決例等

事項索引