概要
中世から近世における風俗絵画のメディア性に着目し、そこに描かれなくなったものの持つ意味や享受者の視点、都の社会における聖と俗の姿、風俗絵画に表された芝居空間や行事のかたちが年代とともにどのように姿を変えたのか、さらには「風俗画」となり得たのか、など様々な視点からアプローチする。歴史学・文学・宗教史学などの多岐にわたる分野の専攻者がその分析にいどむ13篇。カラー口絵4ページ、本文には図版を多数掲載。
目次
序章 巨視と微視の文化学
第一部 場の記憶
「清水寺参詣曼荼羅」試論-想定された享受層者をめぐって-
中世京都・東山の風景-祇園社境内の景観とその変貌をめぐって-
「北野経王堂」と「諏訪の神事」
-室町時代京名所扇面図の場と記憶-
第二部 聖俗の描写
中世における職人絵の登場-職能者をみる目線と社会-
近世風俗絵画のなかの節季候
池大雅が描いた都市景観と風俗表現
第三部 伝承の変化
「根来」と根来塗 -絵画資料に見る根来-
立命館大学ARC所蔵「東山名所図屏風」の主題考察
-相模緑操芝居図を中心に-
風俗<曲水宴図>の思想と変容-月岡雪斎と窪俊満を例として-
第四部 解釈の創出
「風俗画」再考-西洋における日本美術研究の視点から-
写真は真を写したか-明治初期の万国博覧会写真と日本陶磁器-
中国における「清明上河図」研究の現状と課題
あとがき 英語・中国語目次
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