概要
前著「近代日本の所得分布と家族経済――高格差社会の個人計量経済史学」に続き、個人データを活用した新しい歴史分析(個人計量経済史学)を駆使して、日常生活という掴み所の難しいテーマに挑む。
データに基づいた分析により、戦前の日本における家族経済行動の特徴を書き出しながら、社会・文化現象の影響も考慮することで、戦前期に関して従来の経済史学では範囲外にあったテーマについて取り扱うための方法を模索――さらに近代、現代の地域社会への提言へとつなげる。多様な論点を内包した論文5変を基にした野心的な試み。
目次
序章 本書の射程と方法
第1章 個人計量経済史学の新潮流
――家族経済史研究への適用可能性――
第2章 初期家計調査の記帳バイアスと性別役割分業仮説の再考
――対象世帯と研究者が持つジェンダーバイアス――
第3章 戦前期東京の個人小売商世帯における業計複合体の形成メカニズム
――1930年代前半の商家経済の計量分析――
第4章 社会関係資本の形成による町内会の設置と方面委員制度の導入
――日常生活のセーフティーネット――
第5章 政令市札幌における生活保護状況と若干の安全網縫合案
――地域社会と一体となった家族経済の再建――
終 章 近代日常生活のネットワーク性と想像力
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