グローバリゼーションの進行する21世紀の現代文化を、アナログからデジタルへの飛躍的転換という視点によって据えた本書では、ハイデガーは「ハイパー・ニヒリズム」、ニーチェは「シニカル・データ」、マルクスは「流動化する資本主義」と読み替えた上で、現代の複雑な世界を据える哲学的パラダイムとして再統合される。
テクノロジーと倫理の問題から資本主義のゆくえまで、高度消費社会の非人間性を暴き、近代の三巨人の思想を現代技術社会の枠組みまで蘇らせる実験の書。