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血管内治療

血管内治療
著者/訳者名

江面正幸 編集

出版社 中外医学社
発行年月日 2009年05月01日
ISBNコード 9784498128545
定価 ¥9,680(税込)

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概要

脳神経外科専門医が習得しておくべき知識,テクニックをまとめた新しいシリーズ.イラストや写真,表を積極的に盛り込んでビジュアルでわかりやすい記載を目指し,一冊ずつが独立した書として当該テーマを深く掘り下げていくが,同時にシリーズを通読することにより脳神経外科エキスパートが身につけておくべき幅広い知識を得ることができるように構成した.血管内治療の実際,必要機材,術前術後管理などを解説.

目次

総論

 1 歴史―脳血管内治療の歴史 〈瓢子敏夫〉 2
   1.バルーンカテーテル前期 2
   2.バルーンカテーテル 3
   3.マイクロカテーテル 4
   4.Guglielmi’s detachable coil(GDC) 5
   5.脊髄疾患,虚血性疾患の治療 5
   6.日本脳血管内治療学会の歴史 6
   7.World Federation of Interventional and Therapeutic Neuroradiology 6
 2 血管造影装置 〈安陪等思 広畑 優〉 9
   1.脳血管内治療に求められる診断における各種モダリティーを概観 9
   2.脳動脈瘤 9
   3.脳動静脈奇形,硬膜動静脈瘻,脊髄血管奇形など 10
   4.脳血管の狭窄性病変 10
   5.現代のDSA装置に求められる基本性能 11
   6.脳血管内治療に役立つアプリケーション 12
   7.治療後の経過観察 12
   8.デジタルデータの利点を活用 12
   9.放射線被曝の低減化への努力 13
 3 セットアップ・術前術後管理 〈長島 久〉 16
   1.脳血管内治療のセットアップ 16
     a)治療の準備 16
     b)治療前のセットアップ 17
   2.周術期管理 18
     a)輸液,静脈内投与薬について 18
     b)経口薬について 20
   3.周術期管理に使用される薬剤の基礎的知識 20
     a)ヘパリン 21
     b)アルガトロバン 21
     c)硫酸アトロピン 21
     d)硫酸プロタミン 21
     e)エダラボン 22
     f)アスピリン 22
     g)チクロピジン 22
     h)クロピドグレル 22
     i)シロスタゾール 23
   4.クリニカルパス(クリティカルパス) 23
 4 脳血管の機能解剖 〈田中美千裕〉 25
   1.機能的血管解剖 25
   2.大動脈弓(鰓弓動脈)の発生 25
   3.内頸動脈系(頭蓋内)の発生 26
   4.眼動脈の発生 28
   5.前脈絡叢動脈 30
   6.前大脳動脈(ACA) 31
   7.外頸動脈 32
   8.中硬膜動脈 33
   9.副硬膜動脈33
   10.上行咽頭動脈 34
   11.後頭動脈 34
   12.椎骨動脈 34
   13.脳底動脈 35
   14.上小脳動脈 35
   15.後大脳動脈 36
 5 機材
  A.血管形成バルーン(PTAバルーン) 〈松丸祐司〉 38
   1.頭蓋内血管拡張用バルーン 39
   2.頭蓋外血管拡張用バルーン 40
  B.ステント 〈松丸祐司〉 42
   1.頸動脈用ステント 43
   2.四肢末梢血管用ステント 43
   3.頭蓋内血管用ステント 44
  C.プロテクションデバイス 〈松丸祐司〉 45
   1.アンギオガードXPによるEP 45
   2.パーキュサージガードワイヤーによるEP 46
   3.バルーン付きガイディングカテーテルによるEP 47
  D.コイル 〈杉生憲志〉 48
   1.離脱式コイルの登場 48
   2.ファイバー付きコイル 49
   3.コイル離脱方式と離脱時間 49
   4.プライマリーコイル径とコイルの柔軟性 50
   5.Stretch Resistance(SR)機能 50
   6.2Dから3D形状へ 51
   7.次世代型コイル 52
  E.液体塞栓物質 〈杉生憲志〉 54
   1.適応疾患 54
   2.NBCA(n-butyl 2-cyanoacrylate) 54
   3.ONYX(ethylene-vinyl alcohol copolymer: EVOH) 55
   4.Ethanol(無水アルコール) 55
   5.Provocation test 56
  F.離脱型バルーン 〈根本 繁〉 58
   1.材質と離脱機構 58
   2.離脱型バルーンの適応 61
     a)瘻孔閉鎖 61
     b)親動脈遮断 61
     c)動脈瘤内塞栓 62

各論
 6 出血性脳血管障害
  A.破裂脳動脈瘤 〈小林繁樹〉 66
   1.適応 66
     a)治療侵襲の点から 66
     b)多発動脈瘤 67
     c)遅発性脳血管攣縮の時期における治療 67
     d)コイル塞栓術に向かない症例 67
   2.手技の実際 68
     a)ガイディングカテーテルの留置 68
     b)マイクロカテーテルの選択 68
     c)マイクロカテーテルの誘導 69
     d)コイルの留置 71
   3.全身ヘパリン化について 72
   4.安全な塞栓術のためのまとめ 72
     a)術中破裂の予防 72
     b)unrabelingの予防 73
   5.術中ruptureへの対応 73
   6.併用治療について 74
     a)髄液ドレナージ 74
     b)減圧術 74
  B.未破裂脳動脈瘤 〈石橋敏寛 村山雄一〉 77
   1.脳動脈瘤塞栓術の術前計画でのチェックポイント 77
   2.眼動脈分岐部動脈瘤 78
   3.後交通動脈分岐部動脈瘤 78
     A)5mm程度の動脈瘤 79
     B)10mm以上の動脈瘤 81
   4.内頸動脈分岐部動脈瘤 81
   5.前交通動脈 83
   6.前大脳遠位部動脈瘤 85
  C.解離性脳動脈瘤 〈松本康史〉 87
   1.解離性脳動脈瘤治療のエビデンス 87
     a)動脈解離の原因 87
     b)動脈解離の部位 87
     c)動脈解離の症候 87
     d)脳動脈解離に対する外科的治療法 88
   2.破裂椎骨動脈解離に対する血管内治療 88
     a)血管内治療の基本方針 89
     b)術中管理 89
     c)塞栓術の要点 89
     d)PICAとの関係 91
  D.巨大脳動脈瘤 〈松原俊二 佐藤浩一〉 96
   1.病態,画像,成因 96
   2.閉塞試験と治療方法 97
     a)脳動脈瘤ネッククリッピング術 97
     b)動脈瘤内コイル塞栓術 97
     c)血管内治療による母血管閉塞with or withoutバイパス術 98
     d)ステントを用いた母血管閉塞しない血管内治療 99
     e)外科的母血管閉塞 99
   3.代表症例(自験例) 100
  E.脳動静脈奇形に対する液体塞栓術 〈村尾健一 中澤和智〉 107
   1.塞栓術の適応 107
   2.塞栓術前および術中画像診断 107
   3.その他の術前術中検査 110
   4.塞栓術の目的 110
   5.塞栓術に使用する塞栓物質 110
   6.塞栓術の目的別コンセプト 111
     a)preoprerative embolization 111
     b)preradiosurgical embolization 111
     c)target embolization 111
     d)curative embolization 111
     e)palliative embolization 111
   7.塞栓術の実際 111
     a)麻酔管理 111
     b)ガイディングカテーテル 112
     c)マイクロカテーテル 112
     d)マイクロガイドワイヤー 112
     e)マイクロカテーテル誘導時の画像支援 113
     f)塞栓する血管の順番 113
     g)NBCAの流れを変える工夫 114
     h)NBCA注入の準備 115
     i)NBCAの注入 116
     j)マイクロカテーテル抜去のタイミング 116
     k)注入後の確認 117
     l)塞栓術終了のタイミング 117
   8.術後管理 118
   9.術後合併症 118
  F.硬膜動静脈瘻 〈桑山直也〉 120
   1.疫学 120
   2.血行動態 120
     a)動静脈瘻の存在する部位(局在) 120
     b)流入動脈 120
     c)動静脈シャントの還流経路(還流の方向と形態) 121
     d)脳静脈の還流経路(脳静脈還流障害の有無と程度) 121
   3.分類 123
     a)Cognard分類(revised Djindjian & Merland分類): 硬膜動静脈瘻全般の分類(1995) 123
     b)Borden分類: 硬膜動静脈瘻全般の分類(1995) 123
     c)Lalwani分類: 横・S状静脈洞部硬膜動静脈瘻の分類(1993) 123
     d)Barrowの分類: 頸動脈海綿静脈洞瘻の分類(1985) 125
     e)硬膜静脈洞の関与の有無による分類 125
   4.治療 125
     a)海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻 125
     b)横・S状静脈洞部硬膜動静脈瘻 127
     c)non sinal type 130
   5.治療の合併症とその対策 130
  G.脊髄血管障害
        (動静脈奇形,動静脈瘻,硬膜動静脈瘻) 〈新見康成〉 133
   1.分類 133
   2.脊髄動静脈奇形 134
   3.臨床症状 135
   4.脊髄動静脈瘻(SCAVF) 137
   5.画像診断 138
     a)非侵襲的検査 138
     b)血管撮影 138
   6.治療適応 138
   7.モニタリング 140
   8.血管内塞栓術のテクニック 140
   9.脊髄硬膜動静脈奇形(SDAVF) 141
     a)診断 141
     b)治療 144
     c)予後 144
   10.その他(硬膜外/傍脊椎動静脈瘻・動静脈奇形,脊椎動静脈奇形) 144
 7 虚血性脳血管障害 146
  A.頸動脈狭窄症 〈坂井信幸 坂井千秋〉 146
   1.頸動脈狭窄症の病態 146
   2.頸動脈狭窄症の内科的治療と外科治療 147
   3.頸動脈ステント留置術 147
     a)関連12学会承認CAS実施基準と現在の適応 147
     b)標準的手技 150
     c)CEA高危険群 153
     d)Angioguard protected CASの注意点 154
     e)今後の展望 155
  B.鎖骨下動脈,椎骨動脈に対する血管内治療 〈津本智幸 寺田友昭〉 158
   1.椎骨動脈病変 158
     a)診断 158
     b)適応 158
     c)術前 158
     d)手技・機材 158
     e)術後 161
   2.鎖骨下動脈病変 161
     a)診断 161
     b)適応 161
     c)手技 161
     d)術後 163
  C.頭蓋内動脈狭窄症 〈兵頭明夫〉 165
   1.頭蓋内動脈狭窄症に対する治療 165
   2.PTAおよびステント留置術の適応 166
   3.PTAおよびステント留置術の方法 167
   4.治療成績 168
   5.代表的症例 169
  D.脳血管攣縮 〈吉村紳一〉 174
   1.経皮的脳血管形成術 174
     a)適応 174
     b)使用機器 174
     c)方法 176
     d)合併症とその対策 176
   2.薬剤動注 177
     a)塩酸パパベリン 177
     b)塩酸ファスジル(エリル) 177
  E.局所線溶療法 〈植田敏浩〉 181
   1.局所線溶療法の報告 181
   2.局所線溶療法のランダム化比較試験 182
   3.tPA静注との併用療法 183
   4.局所線溶療法と血栓回収 184
   5.局所線溶療法の実際 185
     a)適応 185
     b)基本手技 187
     c)応用手技 188
     d)術中管理 191
     e)術後管理 192
 8 その他
  A.脳腫瘍 〈伊藤 靖〉 195
   1.脳腫瘍に対する塞栓術 195
   塞栓物質と塞栓手技 195
   2.脳腫瘍に対する選択的薬物注入療法 200
   治療手技 201
  B.頭頸部血管病変: 血管腫・奇形腫 〈小宮山雅樹〉 203
   1.血管腫と血管奇形 203
     a)分類 203
     b)血管性腫瘍 203
     c)血管奇形 205
  C.ガレン大静脈瘤 〈小宮山雅樹〉 209
   1.新生児期の動静脈瘻の病態生理 209
   2.症候学 209
   3.診断 210
   4.ガレン大静脈瘤 210
     a)発生学的背景および血管構築 210
     b)臨床症状 211
     c)治療 212
     d)水頭症 213
     e)予後・治療成績 213
  D.Direct CCF 〈根本 繁〉 214
   1.外傷性CCF 214
     a)病態と診断 214
     b)治療 215
     c)治療経過 219
  E.バルーン閉塞試験 〈江面正幸 松本康史〉 222
   1.名称 222
   2.内頸動脈瘤に対するBOT 222
     a)調査方法 222
     b)セッティング 222
     c)モニター方法 225
     d)治療への反映方法 226
     e)海綿静脈洞部より遠位の内頸動脈瘤に対するBOT 226
   3.頸部腫瘍に対するBOT 227
   4.椎骨動脈瘤に対するBOT 227
   5.頭蓋内血管のBOT 227
   6.将来展望 228
  F.トラブルシューティング 〈宮地 茂〉 229
   1.基本的姿勢 229
   2.アプローチにおけるトラブルシューティング 229
     a)カテーテリゼーションのトラブル 229
     b)血管損傷 230
   3.脳動脈瘤塞栓術におけるトラブルシューティング 231
     a)術中破裂 231
     b)血栓形成 233
     c)コイルのトラブル 234
   4.頸動脈ステント留置術におけるトラブルシューティング 235
     a)病変通過が不能 235
     b)ステントメッシュに機材がひっかかり通過不能 236
     c)バルーンが回収不能 236
     d)Plaque shift,ステント内血栓 236
     e)Protection不全による血栓塞栓性合併症 236
   5.AVM塞栓術におけるトラブルシューティング 236
   6.止血におけるトラブルシューティング 237

索 引 240

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