概要
「言葉とは、すべて出来事の表象(リプレゼンテーション)にすぎない」。ポストモダニストも実証主義者も共にこう言う。しかし、これは超歴史的で本質的なものなのか?言葉と出来事とが実態として結びついていた時代は全くなかったのか?本書は、自然主義文学の登場から幸徳秋水・大杉栄のアナーキズムや『白樺』の運動、そして太平洋戦争期にいたる日本近代史のなかに、言葉がその使用者の意図を越えて作動し、あるときには人間の生殺与奪を握る現実的な力ともなってしまったという姿を見出しながら、言葉と精神の格闘の歴史を描き出す。
目次
序論
第Ⅰ部
第1章 言葉の肉体
第二章 神経・音声・数-可視化される意味と精神-
第三章 出来事の学としての文学-言文一致運動について-
第四章 自然主義と直接行動-事実を事実の儘自然に書くと云ふ事-
第Ⅱ部
第5章 暗示される精神-近代文学というもうひとつの文学-
第6章 出来事から意味へ-認識論の登場と国民国家という舞台-
第7章 アナーキストたち-白樺と大杉栄-
第8章 精神の歴史
結論
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