概要
子宮頸部病変の分類は,ボーダーライン病変に位置づけられる異形成がさらに3分類されるなど複雑で,診断者によって判断の相違が生じやすい.本書では,これらの事情をふまえ,子宮頸部病変に対する理解の普及と診断の標準化をめざし,「子宮頸癌取扱い規約」「WHO分類」など各組織分類の概要を紹介したうえで,疾患別に鑑別ポイントをわかりやすく解説する.また,診断の際の背景的知識となる疫学や臨床的な側面も盛り込んでいる.
目次
第1部 検鏡前の確認事項
I.子宮頸癌組織分類の現状
II.病理標本の取り扱い方
第2部 組織型と診断の実際
I.扁平上皮系異型病変
1.扁平上皮内腫瘍(CIN)
2.微小浸潤扁平上皮癌
3.浸潤性扁平上皮癌─通常型─
4.浸潤性扁平上皮癌─特殊型─
5.良性病変
II.腺系異型病変
1.腺異形成・上皮内腺癌
2.微小(初期)浸潤腺癌
3.浸潤性腺癌─通常型─
4.最小偏倚腺癌
5.浸潤性腺癌─まれな腺癌─
6.良性病変
III.腺扁平上皮癌
IV.その他の腫瘍
第3部 鑑別ポイント
1.扁平上皮癌の角化の評価
2.CINのグレーディング
3.コイロサイトーシス
4.扁平上皮化生
5.腺異形成をめぐる諸問題と日常診断における扱い
6.過形成と腺癌の鑑別
7.低分化扁平上皮癌・腺癌の識別
第4部 臨床との連携
I.子宮頸部腫瘍性病変の疫学
II.子宮頸部腫瘍性病変の進行期と治療方針・予後
III.組織学的治療効果判定
IV.病理診断報告書の記載
索引
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