化学分析・試験に役立つ 標準物質活用ガイド
概要
環境影響物質や食品添加物の分析・試験あるいは臨床検査などにおいて,データの信頼性が重要なことは言うまでもないが,そのデータの信頼性を確保するためには標準物質の整備が欠かせない.標準物質は,科学研究における精確な分析値の取得,化学分析や計測現場での機器の校正,工業プロセスの精度管理,試験検査機関の分析技術者の技能判定など日常的に利用されている.本書は,この分析分野において非常に重要な位置を占めている標準物質について,これから使用する人にも,実務者にも役立つように構成した活用ガイドである.1~3章では,トレーサビリティなどの基礎知識や関連用語の意味,標準物質の生産,入手方法や取扱について,4~8章では,実務者に役立つよう個別分野ごとの問題や供給情報を解説.9章では国際活動や今後の動きなども概観した.金属材料などの“ ハード”な物質から生体のような“ソフト”な物質まで網羅した,標準物質に関する定本が誕生.
1.標準物質に関する基礎知識
2.生産と認証・認定
3.取扱いと利用
4.純物質系標準物質
5.産業用組成標準物質
6.環境および食品分析用標準物質
7.臨床化学分析用および医薬品標準物質
8.材料特性解析用標準物質
9.標準物質関連活動と国際文書
目次
1.標準物質に関する基礎知識
1.1 化学分析・試験の信頼性
1.2 トレーサビリティと国際整合性
1.3 標準物質開発の歴史
1.4 用語の定義
1.5 標準物質の種類と用途
1.6 計量標準供給制度
2.生産と認証・認定
2.1 原料物質と調製
2.2 均質性と安定性
2.3 特性値の決定法
2.4 データの評価(その1):統計的手法の基礎
2.5 データの評価(その2):不確かさとその求め方
2.6 認証と認証書
2.7 標準物質生産者の認定
3.取扱いと利用
3.1 取扱いと保存法
3.2 標準物質の選び方
3.3 利用技術(その1):機器の校正
3.4 利用技術(その2):妥当性確認
3.5 試験所認定と技能試験
3.6 標準物質関連情報の入手
4.純物質系標準物質
4.1 pH標準
4.2 標準液
4.3 標準ガス
4.4 容量分析用
4.5 有機分析用
4.6 安定同位体
4.7 放射能
5.産業用組成標準物質
5.1 鉄鋼
5.2 非鉄金属
5.3 核燃料・原子炉材料
5.4 セラミックス・ガラス・セメント
5.5 岩石・鉱物
5.6 石油・石炭・フライアッシュ
5.7 樹脂(有害物質分析用)
6.環境および食品分析用標準物質
6.1 大気(エーロゾル)
6.2 水質
6.3 底質
6.4 土壌
6.5 生体
6.6 食品
6.7 飼料・肥料
6.8 廃棄物など
7.臨床化学分析用および医薬品標準物質
7.1 純物質系
7.2 実試料系
7.3 医薬品―日本薬局方標準品―
7.4 医薬品―抗生物質標準品,生物学的製剤標準品―
8.材料特性解析用標準物質
8.1 表面分析・解析用
8.2 高分子特性解析用
9.標準物質関連活動と国際文書
9.1 国際活動
9.2 ISO Guide 30シリーズ
9.3 各国の標準物質供給機関
9.4 国内活動
付録
略語表
国内外のおもな標準物質供給機関一覧
索引
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