概要
カバーの折り返し
日本の読者の琴線にふれる,ありそうでなかった論理入門書。
大学の講義「論理学」の副読本や,論理に興味ある社会人の読み物に好適。
本書は,高等学校の数学を少し越えた水準までの集合と論理を自習するための書である。論理的な思考に,そして数学的文章の読解に必要な言葉づかいを解説する。英語圏での定番的な説明スタイルをあえて破り,日本人向けに説明を工夫している。とくに
1)「何々すれば」という日本語表現の基本的意味と,数学的な「ならば」を比較解説。百人一首や童謡から効果的に例文を引用する。
2)手のひらの形で論理の基本概念(ハッセ図式)を図解。西洋哲学ふうの観念論が嫌いな人でもよくわかる。
3)いまさら先生に聞けない素朴な疑問を,恥ずかしがり屋の読者に代わってキャラクターが大胆に発言。文系の読者や,計算は得意だが文章題は苦手という読者の気持ちも代弁する。
目次
1 日本語で論理を学ぶ(授業計画
数学における「ならば」を観察する ほか)
2 脳より指を鍛えよう(逢ひ見ての後の心にくらぶれば
丸の個数より丸の場所が大事 ほか)
3 順不同の一覧表を使いこなす(有限集合の書き表し方
「含まれる」と「属する」は違う ほか)
4 集合と論理の記号(簡単な無限集合の例
部分集合 ほか)
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