概要
圧倒的大多数の現地語といくつかのヨーロッパ諸語の織りなす重層的な多言語使用の実態。危機言語、母語主義教育といった西側世界による介入。それらがつくり出す複雑な母語状況を概観し、サハラ以南アフリカ14カ国の、ことばと社会をめぐる諸問題を具体的に論じる。アフリカ社会を理解するうえで、なぜ言語問題が重要なのかを明らかにし、アフリカ地域研究への新たな視点を提示する。
目次
第1章
アフリカにおける言語と社会
第2章
アフリカの言語問題――植民地支配からひきついだもの
第3章
言語の命を支える民族のアイデンティティ
――言語大国・ナイジェリアのケース
第4章
英語主義か多言語主義か――ガーナの言語問題
第5章
拡大するウォロフ語と重層的多言語状況の海に浮かぶフランス語――セネガル
第6章
ストリートで生成するスラング
――コート・ジボワール、アビジャンの都市言語
第7章
アフリカ諸語の有無が生む差異
――カボ・ベルデとギニア・ビサウの場合
第8章
多言語使用と教育用言語を巡って
――コンゴ民主共和国の言語問題
第9章
文字は誰のものか
――エチオピアにおける諸言語の文字化をめぐって
第10章
数百万人の「マイノリティ」
――ウォライタ(エチオピア)の場合
第11章
言語的多様性とアンデンティティ・エスニシティそしてナショナリティー――ケニアの言語動態
第12章
他民族・多言語社会の諸層
――ウガンダにおける言語政策と言語使用の実態
第13章
スワリヒ語の発展と民族語・英語との相克
――タンザニアの言語政策と言語状況
第14章
未完の「国語」――マダガスカル語とフランス語の相克
第15章
動き続けるアフリカ諸語――ナミビアの言語事情
第16章
11公用語政策の理想と現実
――アパルトヘイト後の南アフリカ共和国言語事情
第17章
アメリカ手話とフランス語の接触が生んだ手話言語
――フランス語圏西・中部アフリカ
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