概要
ヘーゲルは人間の有限性を忘れ、まるで神のような視点からすべてを見通す体系を構築した〈傲慢な〉哲学者なのか?そうではない。彼は、人間の具体的経験につねに忠実であろうとした。それが「具体的普遍」の哲学である。本書は、ヘーゲルの著作のみならず、カント『判断力批判』、プラトン『パイドロス』、さらにはシェリングの1792年の研究帖や『超越論的観念論の体系』を参照することによって、ヘーゲルのいう「具体的普遍」を多角的に浮き彫りにする試み。人間の経験をつらぬく〈ロゴス〉の光と翳をみすえるヘーゲルの思索に迫る。
目次
はじめに
第一章 直観的悟性を生きるとはどういうことか―へーゲルの『判断力批判』受容をめぐって
第二章 ひとつにまとめる想像力―シェリングの1792年の研究帖と『超越論的観念論の体系』をめぐって
第三章 想起と集約―プラトン・ヘーゲル・シェリング
第四章 天才の孤立、直接性の忘恩―<集約するロゴス>の光と翳
第五章 『精神現象学』「意識」章の読解―<集約するロゴス>と無限性
第六章 絶対知と想起
むすびにかえて
あとがき
文献表
索引
こんにちは ゲスト様
- 検索機能で欲しかった書籍を
- 書籍・雑誌検索
- アカデミック版などお得に
- ソフトウェア
- 記念品やお土産に最適
- 岡山大学オリジナルグッズ
- お得で旬な商品をご紹介
- メールニュース掲載商品
- 大学生協の医療書専門店
- IKEI メディカルブックストア