心が動けば医療も動く!?
概要
合理的でない治療選択の「なぜ」を考える
「どうしてエビデンスのある治療が選ばれないのか?」臨床医の誰しもがきっと一度は感じているはずの疑問をユニークな視点で考察する。治療選択に際し、医師の診療経験や患者の価値観などに介在している「脳と心のバイアス」について、行動経済学の考え方を取り入れた斬新な解釈を試みる。エビデンス偏重に陥ることなく、本来の"人間的な"EBMを実践するためのヒントと刺激に満ちた提言。
目次
1 理論と現実のはざまで -行動経済学の観点から-
1. エビデンスとEBM
2 患者は何を望んでいる? -Patient Preferenceの問題-
3 専門家こそ罠に陥りやすい -Clinical Expertiseの問題-
4 医師・患者のバイアス -脳の係数-
5 医療情報のバイアス
2. インプット(認識)における脳の係数 -医療情報は医師・患者にどのように伝わるか?-
6 迅速性が求められる現場
7 わかりやすい医学情報とは? -単純化による認識の歪み-
8 具体例がもつインパクト
9 脳は第一印象で判断する
10 「しばらくお待ちください」の「しばらく」とは何分か?
11 前提条件は忘れられやすい
12 公平な比較は難しい -箱が異なれば受け止め方も違う-
13 専門家も情報を選んでいる -不都合な情報の回避-
14 記憶する脳とヒューリスティクス
3. ブラックボックスにあるもの -医療情報を医師・患者はどのように評価するのか?-
15 価値観,この崇高なるもの
16 メリットとデメリット
17 患者の価値観って?
18 医師の価値観って?
19 「1%の危険性」は本当に1%?
20 10年後の脳梗塞より明日の納豆
21 一次予防の難しさ
22 愛着のあるものは美しい
23 医療と生活・人生
24 再チャレンジの価値 -失敗してもあきらめない理由-
25 ブラックボックスを知ってどうする?
4. アウトプット -医師・患者はどのように選択・行動するか?-
26 選択肢は多いほどよいのか?
27 真ん中が選ばれやすい -それを選択する理由-
28 「90%は成功」と「10%は失敗」
29 自分の心の中の一貫したストーリー
30 副作用はあるが,十分注意すれば極めて有用
31 家族が同席しても良いですか?
32 大きな結果をもたらす医療
33 ドクターショッピングの一面
34 選ぶという行為の難しさ
5. もっと根源にあるもの
35 パターナリズムからパートナーシップへ
36 おわりに
こんにちは ゲスト様
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