概要
現代社会のキーワードとなった「安全」「安心」を憲法学の視点で、その概念を吟味し、比較憲法学的研究もふまえ、体系的、網羅的に研究。
目次
第1部 総論 : 憲法・憲法学と「安全・安心」――問題状況と理論動向
第1章 憲法学における「安全」と「安心」/森 英樹
第2章 《安全》のための戦争――侵蝕する予防原則と溶解する「境界」/岡本篤尚
第3章 「軍事的安全」の危険――日本型軍事法制の変容/水島朝穂
第4章 憲法とテロ対策立法/木下智史
第5章 「警察国家」への衝動と現代日本の司法/大久保史郎
第6章 「予防原則」と憲法理論/愛敬浩二
第7章 Emergency constitution論の検討/大河内美紀
第8章 基本権保護義務論の射程と可能性/永田秀樹
第9章 「市民の安全」とジェンダー──DVへの警察の介入をめぐって/中里見 博
第2部 各国憲法と「安全・安心」――比較憲法的検討
(1)イギリス連邦・アメリカ
第1章 イギリス「テロリズム」法制の現状と問題性――「邪悪な」人権侵害立法/小松 浩
第2章 イギリス労働党の「安全・安心」政策/植村勝慶
第3章 ニュージーランドにおける「安全・安心」/近藤 真
第4章 アメリカにおける緊急事態法制の展開/右崎正博
第5章 「対テロ戦争」を戦う合衆国最高裁──グアンタナモにおける敵性戦闘員の法的処遇をめぐる動向から/塚田哲之
(2)フランス
第1章 フランスにおける自由と安全―テロ対策を手がかりに/村田尚紀
第2章 フランスのテロ対策法における監視ビデオシステムと個人情報保護/清田雄治
第3章 Securiteの射程/丹羽 徹
第4章 フランスの雇用政策における「安全」と「安心」/伊藤雅康
(3)ドイツ・イタリア・ラテンアメリカ
第1章 ドイツにおける「安全と自由」――安心感の維持向上への公権力の関与という視角から/植松健一
第2章 イタリアのテロ対策立法について――その歴史的展開を中心に/高橋利安
第3章 ラテンアメリカにおける「安全」と「不信」――ペルー国家に対するある一つの米州人権裁判所判決から考える/川畑博昭
第3部 「安全・安心」の諸相と憲法学の課題
第1章 「安心・安全」の自己責任化/岡田章宏
第2章 いじめ概念の憲法学的検討――児童・生徒の安全再構築のために/中富公一
第3章 少子化対策における「安全」/彼谷 環
第4章 政治的ビラ配布の自由と「安全・安心」の相克/小沢隆一
第5章 政党政策としての「安全・安心」/上脇博之
第6章 エコロジー的安全と憲法──ドイツ語圏諸国のエコロジー評議会構想/前原清隆
第7章 「安全」の概念とわが国「安全確保」法制――名古屋市生活安全条例に触れて/小林 武
第8章 改憲論における「安全」/倉持孝司
第9章 憲法と安全保障体制――「二つの法体系」論・再考/本 秀紀
第10章 「人間の安全保障」と日本国憲法の「平和主義」/浦部法穂
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