南太平洋フィジー諸島共和国におけるラミ運動（経済開発から取り残されていく先住系フィジー人が、経済発展を志向してさまざまな商業活動を手がけるだけでなく、フィジー人の「伝統」的習慣を積極的に改変して、新たな基準を尊守する生活の創造・実現を目的に掲げている運動）についての研究である。従来の研究には見られない歴史的、民族史的事実を洗い出した研究として、本書に対する研究関係者の関心は高いと思われる。