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現代社会を社会心理学で読む

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著者/訳者名

永田良昭・飛田 操 編

出版社 ナカニシヤ出版
発行年月日 2009年03月01日
ISBNコード 9784779503016
定価 ¥2,750(税込)

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概要

課題の設定、方法的吟味、現象をどう読むか
社会心理学者は今日の社会に何をどう見ているのか? 関係・集団・組織、現代社会の様々な事象を読み解きながら、問題意識を研究課題として昇華させ方法的吟味をしっかり行う社会心理学のあり方をも模索する試み。

目次

第1部  関係を読む

第1章 「本当の自分」の所在(田島 司)
1 はじめに
2 自己の2側面
3 2側面の統合の必要性
4 2側面の統合

第2章 集合的同一性から見た対人不安の機制(角尾美奈)
1 対人不安とは何か
2 自分は何者なのか
3 試論――対人不安の規定要因としての集合的同一性
4 集合的同一性による「半知り」「中間的関係」の考察
5 おわりに

第3章 妬みという感情(塩田伊都子)
1 妬み研究の流れ
2 妬みの特徴
3 親密な関係における妬み
4 現代社会と妬み

第4章 認知的な矛盾の統合における他者との関係の意義(吉原智恵子)
1 認知的な矛盾を統合すること
2 物理的実在性に根ざした認知的矛盾の統合における人間関係
3 対人情報に関する認知的矛盾の統合における人間関係
4 コミュニケーション場面で経験する認知的矛盾の統合における人間関係
5 認知的矛盾の統合における人間関係

第5章 さまざまな対人関係における互恵性(谷口弘一・エイブラハム・P・ブーンク)
1 互恵性
2 恋愛・夫婦関係
3 離婚と再婚
4 深刻な病気に直面した夫婦
5 互恵性とソーシャルサポート
6 ケア提供者と受益者との関係
7 従業員と組織との関係
8 まとめ

第2部  集団・組織を読む

第6章 裁判員制度導入を集団パフォーマンス研究から読む(飛田 操)
1 裁判員制度の導入
2 集団による問題解決
3 成員の多様性・類似性と集団過程
4 信頼関係の形成を目指して

第7章 学校教育における教師の機能(弓削洋子)
1 はじめに
2 教師の2つの機能に対応する指導行動
3 「ひきあげる」機能と「養う」機能との矛盾
4 2つの機能の統合にむけて――教育現場における日々の教師の活動への注目

第8章 看護師の位置を中心とした医療の現場(高良美樹)
1 医療と日常生活の接点
2 医療組織の中の看護師
3 問題解消にむけて

第9章 成果主義と年功序列(波多野 純)
1 はじめに
2 成果主義と年功序列――制度のちがいが意味するもの
3 成果の強調と対人関係の調整――事例による検討
4 まとめ

第3部  “社会”の諸相を読む

第10章 キャリア形成準備のための就業支援(清水 裕・下斗米 淳)
1 わが国の就業環境の現状と労働観
2 職業選択行動
3 大学生の就業自己イメージに関する研究
4 まとめ

第11章 現代社会の逸脱・不正の一因としての地位と役割システムの変容(風間文明)
1 現代社会の逸脱・不正
2 役割概念について
3 ノブレス・オブリージュの希薄化
4 結論 役割期待の希薄な現代社会――地位と役割システムの変容

第12章 現代に流れる時間(丸山純一)
1 時間の重要性
2 生活のペース(テンポ)の国際比較
3 モノクロニックな時間とポリクロニックな時間
4 近代の時間意識の起源
5 近代的時間意識の獲得――修道院,学校,工場など,組織における訓練
6 時間意識の現代的変容
7 手段的行動と即自的行動,あるいは生産と消費
8 消費の今日的意味
9 現代日本の時間的意識――コンサマトリー化をめぐって

第4部  社会心理学を読み直す

第13章 知識社会心理学的視点の模索(永田良昭)
1 社会心理学の未解決問題
2 「社会」とは何か
3 知識の社会心理学の構築にむけて

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