そこが知りたい C型肝炎のベスト治療
概要
近年大きく進歩してきたC型肝炎の治療の実際をわかりやすく解説
C型肝炎はいまや国民病ともいわれ、キャリアは150万人とも200万人ともいわれる中、2008年4月から国の医療費の公的な助成制度が新たに始まった。本書では、PEG-IFN、リバビリン併用療法などをはじめ、近年大きく進歩してきたC型肝炎の治療の実際について、その道のエキスパートが臨床経験の中からぜひ参考にして欲しいといった症例を集め、わかりやすく解説。日常診療で生じた問題の解決に必ずや役立つ1冊。
目次
序章 患者説明に役立つ図譜
1 腹腔鏡
2 肝生検
3 診断の流れ
4 治療の概要
I章 C型肝炎の診療に当たって
1 自然経過
2 ALT正常者への対応
3 経過中ALTによる病態評価
4 HCVゲノタイプとセロタイプ
5 HCV-RNAの評価
6 HCVコア抗原
7 治療前検査
8 画像診断
9 肝生検の評価
10 インフォームド・コンセントの注意
11 高齢者・合併症症例のインフォームド・コンセント
12 よりよい病診連携
13 C型肝炎治療ガイドライン
II章 知っておきたいIFN・リバビリンの知識
1 IFNの種類とその作用─薬物相互作用を含めて
2 リバビリン
3 標準治療と治療中のモニタリング
4 効果判定─効果判定基準と効果予測因子
5 IFN投与の実際
6 リバビリン投与の実際
7 報告のある重篤な副作用とその対策
8 投与期間中の問診のコツ─有害事象発見のために
9 治療中のQOL
10 治療中の生活指導
11 飲酒の影響
III章 症例で学ぶC型肝炎のIFN治療
1 肥満者
2 やせた患者
3 高齢者
4 小児
5 合併症のある症例
6 肝硬変症
7 肝細胞癌治療後
IV章 治療中に出現した合併症への対応
1 血球減少への対応
2 皮膚病変への対応
3 うつが発現した場合の対応
4 間質性肺炎への対応
V章 治療後の対応とその他のIFN治療
1 治療終了後のフォローアップ
2 IFN再治療
3 スミフェロン®による治療
4 ペガシス®単独投与による治療
5 アドバフェロン®による治療
6 IFN-βによる治療─低ウイルス量症例
7 二重濾過血漿交換療法(DFPP)を併用したIFN治療
VI章 IFN以外のその他の治療
1 UDCA(ウルソ®)
2 SNMC(強力ネオミノファーゲンシー®)
3 瀉血治療
VII章 IFNの社会医学
1 東京都の医療費助成
2 肝炎情報センター
3 C型肝炎の医療経済
VIII章 今後の治療展望
1 今後の治療展望
付録
【市販製剤】
【症例ノート】
索引
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