概要
●これまで鍼灸の実技実習では,指導教員個々の経験・判断に基づく評価が行われてきた.しかし,これからの鍼灸実技実習の教育においては,評価基準が統一性や一貫性,透明性をもち客観的であることが大切なポイントとなる.
●本書は,こうした観点から,鍼灸学科を有する全国の6大学が高等教育機関として初めて鍼灸基礎実習における評価基準の標準化・共通化について検討し,ステップアップ式学習法による実技評価基準としてまとめた学生の実習指導テキスト.
●鍼・灸の実技編ではわかりやすい流れ図等を多用し,簡潔にポイントを解説した使いやすい実習ノートになっている.また,学生にはまとまった情報が入手し難い鍼灸の自律神経系に対する効果についてのレビューも収載.学生の実習準備,学内試験には必携の参考テキストである.
目次
推薦の序(西條一止)
発行にあたって(森 英俊・佐々木和郎)
I.鍼実技編
1.刺鍼にあたっての心構え
2.鍼灸医療に求められる「安全性」
1)有害事象の情報開示
2)安全で正確な技術習得とその課題
3.刺鍼の基本手技(術式)
4.刺鍼のための手つくり
5.管鍼法における刺鍼の手順
1)刺鍼にあたっての注意
(1)施術者の姿勢
(2)用具の滅菌・管理
(3)手洗い・手指消毒
2)管鍼法における刺鍼の流れ
(1)刺鍼部位の消毒
(2)前揉捏
(3)押手の決定
(1) 左右圧(水平圧) (2) 上下圧(垂直圧) (3) 固定圧(周囲圧)
(4)鍼の弾入・切皮
(5)旋撚刺入
(6)抜鍼
(7)後揉捏
(8)術後の消毒
※ 鍼基礎実習において銀鍼を使用する理由
参考文献
II.鍼基礎実習 評価基準
* 教育目標/到達目標/評価基準/判定基準
* 評価記載方法/評価項目の判定方法
第1段階 鍼施術前準備
心構え/態度/服装/手洗い/消毒/総合/各項目の補足
第2段階 刺鍼前準備
消毒/器具/姿勢/前揉捏/押手/総合/各項目の補足
第3段階 片手挿管
姿勢/正確性/迅速性/円滑性/巧緻性/総合/各項目の補足
第4段階 刺鍼練習台への切皮・刺入
姿勢/押手/立管/切皮/刺入/抜鍼/総合/各項目の補足
第5段階 身体への切皮
姿勢/消毒/押手/鍼管/切皮/抜鍼/総合/各項目の補足
第6段階 身体への刺入
姿勢/消毒/押手/切皮/刺入/鍼測/抜鍼/総合/各項目の補足
第7段階 身体への刺入
姿勢/消毒/押手/切皮/刺入/計測/抜鍼/総合/各項目の補足
III.灸実技編
1.施灸にあたっての心構え
2.鍼灸医療に求められる「安全性」
1)施灸による有害事象の報告
2)安全で正確な技術習得とその課題
3.施灸の基本手技(術式)
1)有痕灸の種類
(1)透熱灸
(2)焦灼灸
(3)打膿灸
2)無痕灸の種類
(1)知熱灸
(2)隔物灸
(3)温灸:棒灸,円筒灸,器械灸(箱灸など)
4.施灸のための手つくり
1)艾シュの作製
(1)指の動き
(2)艾シュの成形
(3)艾シュの立置
2)線香による艾シュへの点火
5.施灸の手順
1)施灸にあたっての注意
(1)施術者の姿勢
(2)手洗い・手指消毒
2)施灸の流れ
(1)線香への点火
(2)線香の持ち方
(3)艾シュの作製
(4)施灸前の施灸部消毒
(5)艾シュへの点火の要領
(6)灰の処理
(7)施灸後の施灸部消毒
参考文献
IV.灸基礎実習 評価基準
* 教育目標/到達目標/評価基準/判定基準
* 評価記載方法/評価項目の判定方法
第1段階 灸施術前準備
心構え/態度/服装/手洗い/消毒/総合/各項目の補足
第2段階 施灸前準備
消毒/器具/艾/姿勢/総合/各項目の補足
第3段階 点火
姿勢/正確性/迅速性/円滑性/巧緻性/総合/各項目の補足
第4段階 施灸基礎
消毒/取穴/艾/点火/除灰/総合/各項目の補足
V.鍼灸の効果 身体における自律神経系に及ぼす作用
1.鍼刺激が循環器系に及ぼす作用
1)血圧,心拍数,心拍変動
2)皮膚血流
3)末梢循環障害に対する臨床研究
4)筋血流
文献
2.鍼刺激が消化器系に及ぼす作用
1)胃運動
2)胃酸分泌
3)腸運動
文献
3.鍼刺激が泌尿器系に及ぼす作用
1)過活動膀胱
2)脊髄損傷
3)前立腺肥大症・間質性膀胱炎
文献
4.鍼刺激が瞳孔反応に及ぼす作用
1)瞳孔反応
2)眼底血流
文献
5.鍼刺激が内分泌系に及ぼす作用
文献
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