概要
「本当の私」を知りたい、自分を変えたい、高めたい。なぜ多くの人が自己啓発書を買い求めるのか。根底にある心性を明らかにする。
目次
はじめに
第一章 「自己」の文化社会学に向けて
1 「自己をめぐる問い」と社会
2 「自己をめぐる問い」への文化社会学的アプローチ
3 「自己の体制」
4 後期近代と「自己の再帰的プロジェクト」
5 「自己のテクノロジー」
6 自己啓発メディアという「自己のテクノロジー」
7 本書の社会学的意義
8 分析のスタンス
第二章 自己啓発書ベストセラーの戦後史―戦後日本における「自己のテクノロジー」の系譜
1 自己啓発書ベストセラーについて
2 哲学的思索、記憶術、「心がまえ」と精神論―戦後から一九六〇年代まで
3 失われた「心」の模索―一九七〇年代から一九九〇年代前半
4 自己啓発書ベストセラーの分岐点―一九九五年から二〇〇二年
5 超越的法則論の増殖、仕事術・脳科学ブーム、自己啓発の一般化―二〇〇三年以降
6 「自己の体制」をめぐる検討課題の提出
第三章 「就職用自己分析マニュアル」が求める自己とその社会的機能
1 大学生の就職活動における「自己分析」について
2 「就職用自己分析マニュアル」について
3 自己分析の定着と目的論の濃密化
4 過去・現在・未来から「本当の自分」を導出する
5 自己を客観的に見直し、「輝き」を演出する
6 自己分析の終着点
7 自己分析が求める自己とその社会的機能
第四章 女性のライフスタイル言説と自己―ライフスタイル誌『an・an』の分析から
1 女性向け自己啓発メディアへの接近
2 ライフスタイル誌『an・an』の特性と資料選定・分析の視点
3 一九八〇年代以前―変えられる外見、変えられない内面
4 一九九〇年代前半―心理テストが構築する「本当の自分」
5 一九九〇年代後半―内面の技術対象化
6 二〇〇〇年代―あらゆる手段を用いて「私」に取り組む
7 自己を語る権能の所在―生き方関連特集における記事登場者の分析
8 自己啓発的言説の社会的機能に関する中間的考察
第五章 ビジネス誌が啓発する能力と自己―ビジネス能力特集の分析から
1 「力」の増殖とそれを捉える視点
2 ビジネス誌において啓発される「力」
3 ビジネス誌において啓発される「自己の自己との関係」
4 「力」をめぐる権能の偏在・流動
5 今日的通俗道徳のダイナミズム
終章 自己啓発メディアが創り出す「自己の体制」
1 内面の技術対象化
2 自己啓発メディアの社会的機能
3 自己をめぐる権能について
4 自己啓発メディアが創り出す「自己の体制」
5 本書の「効用」
あとがき
文献
索引
こんにちは ゲスト様
- 検索機能で欲しかった書籍を
- 書籍・雑誌検索
- アカデミック版などお得に
- ソフトウェア
- 記念品やお土産に最適
- 岡山大学オリジナルグッズ
- お得で旬な商品をご紹介
- メールニュース掲載商品
- 大学生協の医療書専門店
- IKEI メディカルブックストア
- 大学生協 英文論文の
- 校正・翻訳サービス