概要
1918年にバルト三国のひとつとして独立したエストニアは、ソ連邦への半世紀にわたる「併合」とペレストロイカ期の「歌う革命」を経て、1991年に再び独立をとげた。その独立にいたる経過とその後の国民国家としての社会統合にあたって、エストニアほど歴史認識と言語が重要な役割を果たした例は少ない。
本書は、ソ連邦からの独立、EU加盟にむかう政治過程を振り返るなかで、歴史認識・叙述がいかに政治と結びつきその政策を正当化してきたか、そして集団間の摩擦・衝突を引き起こしたかを検証し、民族と歴史認識、そして歴史とシティズンシップの連関をさぐる。
目次
1章 歴史と歴史叙述
1.独立まで
2.独立の達成と喪失
3.三つの「占領」時代
2章 ペレストロイカ期の歴史と政治
1.独立回復への序奏
2.「歴史が動いた日」
3.「歌う革命」についての一考
3章 歴史と法
1.憲法
2.言語法
3.国籍法
4.外国人法
4章 歴史と外交
1.独立回復
2.ロシア連邦との関係
3.国境交渉
5章 歴史とヨーロッパ化
1.制度としてのヨーロッパ――EU加盟に向けて
2.EU加盟後の「解放」
6章 歴史とシティズンシップ
1.シティズンシップの主観的要素
2.ロシア語系住民にとってのシティズンシップ
3.現代の国民国家と歴史
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