概要
中国史で清朝とよばれるダイチン・グルンは、マンジュ(満洲)人のつくった国家であった。本書は、ナショナリズムに彩られた漢文中心の歴史叙述を脱し、ポスト・モンゴルのユーラシア史の文脈で、膨大な満洲語史料や地図を読み解き、今日の諸問題にもつながるこの時代と社会の新たな実像を多角的かつ精細に描きだす。
目次
序 章
第Ⅰ部 世界帝国をめざして
第1章 帝国の胎動――起ちあがったジュシェン
第2章 拡大する帝国――ユーラシア国家への道
第3章 歴史にまなぶ帝国の「かたち」――満洲語に訳された正史
第4章 ネルチンスク条約の幻影――満洲語で記された『黒龍江流域図』
第5章 描かれる版図――黒龍江流域の「国境」探検
第6章 積み上がる地図の山――輿図房と目録編纂
第Ⅱ部 帝国を支えた人々
第7章 八旗社会の根幹――ニル分類と佐領の承襲
第8章 掌握される戸口――戸籍台帳の作成と管理
第9章 編成されるニル――ブトハ八圍オロンチョンの場合
第10章 受け継がれる記憶と絆――「アンダ」がつないだユーラシア
第11章 尚武のモンゴル――狩猟に生きるブトハ・ニル
第12章 文雅のモンゴル――『閑窓録夢』に見る北京の旗人生活
附 録 ブトハ・ニルの根源冊
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