運動学習理論に基づくリハビリテーションの実践 in DVD
概要
●リハビリテーション医療は,治療手段である運動療法や認知療法が「学習」に基づいて行われるところに特徴がある.患者の脳に変化をもたらすだけでなく,動作や生活などのパフォーマンスにもその成果が求められ,専門職としての技量が試される医療でもある.
●本書は,リハビリテーション医療の実際の臨床現場において,どのように「運動学習」を実践すればいいか,具体的かつ明確にまとめた.前半を「理論編」,後半を「実践編」に分け,「理論編」では学習理論に基づくリハビリテーション医療の重要性や,運動学習を支える神経機構などを詳しく解説.「実践編」では,「理学療法編」と「作業療法編」に分け,日常的に遭遇しやすい症例に焦点をあて,「運動学習」が応用できるよう簡潔にまとめた.
●さらに,「実践編」では,本文を「症例」「標的となる動作」「学習前における標的動作の状況」「運動学習のターゲット」「課題とその再現性」「Inclusion criteriaポイント」「ステップアップ」「文献」などの項目に分け,要点をおさえた短い文章で,整理しながら容易に学べる構成とした.必要に応じて「コラム」なども加え,幅広く理解できるよう配慮した.
●付録のDVDでは,各症例について具体的に実施した患者指導を動画で示した.本文に掲載した多くの写真とともに,ビジュアル面からも具体的に学び,体得できる内容になっている.
目次
はじめに(長谷公隆)
理論編
1. 学習理論に基づくリハビリテーション医療の重要性(長谷公隆)
患者が抱えている障害に対応した学習目標の設定
学習能力に応じた治療環境の提供
◎コラム 顕在学習と潜在学習
◎コラム プリズム適応課題における小脳の役割
学習による治療効果の蓄積
◎コラム ポートフォリオ――治療スキルを支える貯蔵庫
2. 運動学習を支える神経機構(長谷公隆)
大脳皮質における運動学習の神経回路
大脳皮質――皮質下回路と運動学習
◎コラム 系列反応時間課題:serial reaction time task――系列学習における潜在学習効果の評価
3. 運動療法で展開される運動学習の戦略(長谷公隆)
運動学習の過程とフィードバック
◎コラム 動作を学習する際にどんな習熟をめざすのか(大高洋平)
4. 運動学習の成果を導く課題設定(長谷公隆)
運動学習の目標
エラーの管理
学習方法の選定
実践編I 理学療法編
1. 脳卒中:座位保持―Pusher症候群,左半側空間無視(左片麻痺) DVD症例1(宮本真明・網本 和)
2. 脳卒中:移乗動作(右片麻痺) DVD症例2(宮本真明・網本 和)
3. 脳卒中:立位(左片麻痺) DVD症例3(今井覚志)
4. 脳卒中:歩行―反張膝(右片麻痺) DVD症例4(小林 賢)
5. 脳卒中:歩行―麻痺側下肢制御の再構築(右片麻痺) DVD症例5(鈴木悦子)
6. 小脳失調:起居動作・歩行 DVD症例6(深井和良)
7. パーキンソン病:起き上がり動作 DVD症例7(上迫道代)
8. パーキンソン病:歩行動作 DVD症例8(上迫道代)
実践編II 作業療法編
9. 脳卒中:起き上がり動作(右片麻痺) DVD症例9(倉澤友子)
10. 脳卒中:リーチと把持動作(右片麻痺) DVD症例10(斎藤和夫)
11. 脳卒中:調理動作・麻痺手不使用(右片麻痺) DVD症例11(斎藤和夫)
12. 脳卒中:把握動作(左片麻痺) DVD症例12(阿部 薫)
13. 脳卒中:書字動作(右片麻痺) DVD症例13(阿部 薫)
14. 脳卒中:巧緻動作―重度感覚障害(右片麻痺) DVD症例14(浅井憲義)
15. 脳卒中:手工芸(認知症) DVD症例15(浅井憲義)
16. 末梢神経損傷:つまみ動作(左正中神経麻痺) DVD症例16(斎藤和夫)
索引
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