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宇宙太陽発電衛星のある地球と将来

宇宙太陽発電衛星のある地球と将来
著者/訳者名

吉岡 完治 編著
松岡 秀雄 編著
早見 均 編著

出版社 慶応義塾大学出版会
発行年月日 2009年01月20日
ISBNコード 9784766415711
定価 ¥3,300(税込)

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概要

▼次なるエネルギー革命に向けた、夢の技術への挑戦!
▼人類の歴史を振り返れば、重要なイノベーションとは他ならぬエネルギー革命であったことがわかる。そして、われわれが持続的な成長を享受するためには、地球という閉鎖系システムから飛び出し、地球にやさしい代替エネルギーを宇宙に求める以外にないことも明らかなのだ・・・。
▼宇宙太陽発電研究の第一人者たちが、現在NASAやJAXAで研究が進んでいるテザー型SPSの基本設計を解説するとともに、各要素技術の研究・開発動向を紹介。さらに慶應義塾産業研究所の計量チームがその環境負荷削減効果、雇用創出効果など社会的影響を推計し、SPSが実現した未来の社会像を描く。
▼宇宙物理学/工学研究者と計量/環境経済学者との協働により実現した、画期的研究プロジェクトの成果発信。

目次

第1章 イノベーションの担い手
――宇宙太陽発電衛星
 吉岡 完治
1 技術革新の方向
2 イノベーション
3 巨大イノベーションへの期待と影
4 SPS実現までの紆余曲折

第2章 途上国の近代化と宇宙太陽発電
――地球規模の持続的発展に向けて
 松岡 秀雄
1 はじめに
2 地球環境問題の解決と途上国問題
3 地球規模の問題は地球規模に解決する
4 クリーン・エネルギー源としての宇宙太陽発電の登場
5 宇宙太陽発電実現へのエンジニアリング・プロセス
6 SPS2000からSPS2000 and Beyondへ
7 宇宙太陽発電の実現は途上国から
8 おわりに

第3章 太陽発電衛星の経済性と日本の便益について
パトリック・コリンズ
1 エネルギー問題
2 宇宙輸送と旅行産業
3 日本の複数の便益
4 結び――これからの宇宙開発

第4章 SPSのデザインとシステム技術
佐々木 進
1 テザーSPSのコンセプト
2 テザーSPSの構成と必要な技術
3 テザーSPSの実証実験と開発シナリオ

第5章 SPSシステムの要素技術の研究動向
高野 忠
1 全体の概観
2 太陽電池
3 マイクロ波発生・増幅
4 送電用アンテナ
5 ビームの制御
6 受電用アンテナ
7 マイクロ波整流器
8 送配電網へのインターフェース

第6章 マルチテザー型SPSのCO2負荷計算
朝倉 啓一郎・中野 諭
1 はじめに
2 マルチバステザー型SPSの情報整理
3 SPSのCO2負荷計算の方法と基礎データ
4  CO2負荷計算の結果
5 発電単位あたりの比較
6 おわりに

第7章 マルチバステザー型SPSの雇用へ与える影響評価
中野 諭
1 はじめに
2 データ
3 モデル
4 マルチバステザー型SPSの1基建設に伴う生産誘発効果
5 マルチバステザー型SPSの1基建設に伴う雇用誘発効果
6 SPS建設に伴う雇用構成の変化
7 おわりに

終章 宇宙太陽発電衛星のある地球と将来
早見 均
1 将来の地球環境・経済予測モデルに関する議論:割引率をめぐる不一致
2 宇宙太陽発電衛星のない世界:地球温暖化との共存
3 宇宙太陽発電衛星を作る世界:選択肢を増やすには
4 宇宙太陽発電衛星のある世界

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