概要
地理学的視点からの国際比較研究
少子化問題は社会全体のシステムのゆがみとして現象化しているのであり、出産一時金や児童手当の増額などある一部の政策を改革したところで、システム全体が変わらなければ本質的問題は解決できないのである。
本書はスウェーデンとアメリカの保育サービスの供給形態を空間的な視点から分析したが、保育サービスの確保という問題だけでなく、国家が提供するシステム全体の空間的反映を検討することによって福祉国家というシステム全体を考察することとなった。人都市圏における社会サービス供給の国際比較は緒についたばかりであるが、地理学者によるこの分野での更なる国際比較研究の蓄積が社会科学の発展に大いに貢献できると信じている。
目次
第1章 福祉国家レジームと保育
第2章 スウェーデンの家族政策と人口学的研究の成果
第3章 スウェーデンにおける子育て支援と保育園の立地
第4章 ドイツ、イタリア、オランダの家族政策
第5章 アメリカ大都市圏における保育園の立地
第6章 アメリカのボランタリー組織による保育と放課後プログラム
第7章 日本における保育サービスの自治体格差
第8章 日本の人都市圏における出産率の地域差
終 章 保育と福祉国家 地理学的視点からの政策提言
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