エンジニアを目指す学生や若手エンジニアにはぜひ読んでほしい技術経営論（ＭＯＴ）の入門書。ＭＯＴの概要以降，「テクノロジー」、「マーケティング」、「ロジカルシンキング」など１５項目にわけてＭＯＴの重要事項を紹介する。ＭＯＴの考え方を全般的にとらえることができるので、忙しくてじっくりＭＯＴを勉強する暇はないけど頭にいれておきたい，本格的にＭＯＴを勉強する前にＭＯＴの全体像をまずは知っておきたいという方に最適の書。長年企業で働いてきた経験豊富な著者が技術経営の重要性をやさしく説明する。

第1章MOT（技術経営）

第2章テクノロジー
2.1技術と科学
2.2経営資源としての技術
2.3技術価値の評価方法
2.4ロードマップほか

第3章知的財産のマネジメント
3.1論文・特許・報告書の役割
3.2知的財産
3.3特許制度　ほか

第4章アカウンティングとファイナンス
4.1企業の価値の評価
4.2会計システム
4.3原価計算
4.4ファイナンス

第5章ヒューマンリソース
5.1人の能力
5.2能力評価の指標
5.3動機づけ
5.4人材の育成ほか

第6章マーケティング
6.1市場環境分析
6.2分析方法
6.3ニーズに基づく製品化構想の立案
6.4市場調査と販売展開戦略

第7章R & D
7.1研究開発
7.2研究開発テーマ設定の視点
7.3研究開発の推進と知的情報の活用
7.4製品化までの険しい道のりと留意点
7.5ベンチャー

第8章プロダクツ
8.1製品
8.2戦略的に行うものづくり
8.3強い製品を作るために
8.4QCD
8.5製品のライフサイクル

第9章クオリティマネジメント
9.1品質と品質管理
9.2品質管理手法の発展
9.3品質マネジメントの標準化
9.4シックスシグマ　ほか

第10章ロジカルシンキング
10.1論理的思考の重要性
10.2思考方法　ほか

第11章リスクマネジメント
11.1リスク
11.2リスクマネジメント
11.3リスクコントロール
11.4リスクマネジメントの責任者

第12章プロジェクトマネジメント
12.1日常の業務推進体制
12.2プロジェクトマネジメント
12.3プロジェクトチームの編成　ほか

第13章ビジネスプロセスマネジメント
13.1バリューチェーン
13.2サプライチェーンマネジメント
13.3ビジネスプロセスリエンジニアリング
13.4業務連携：アウトソーシングの活用　ほか

第14章ボーダーレスビジネス環境
14.1ボーダーレスビジネス環境
14.2最近の世界のビジネス環境
14.3世界的な業務協力の広がり

第15章企業の社会的な活動
15.1企業の社会的責任（CSR）
15.2企業の社会的貢献
15.3コンプライアンス

第16章環境マネジメント
16.1環境保全の国際的機運
16.2地球温暖化問題
16.3大気汚染問題
16.4土壌汚染問題
16.5水汚染問題