文芸学の病態を明らかにした「文献学的認識について」を序論として、第Ⅰ部ではヘルダーリン後期讃歌の誕生を告げる作品と頂点をなす作品を分析・解釈し、第Ⅱ部では詩論を巡る研究史批判と詩学構想の解明を展開する。「テクストの読解とは何か」という問を極限まで考え抜いた文学理論と方法論の古典。
「ソンディ年譜」および人名・作品名から書簡・研究文献におよぶ索引を付す。

近年、欧米で再評価の気運が高まっているペーター・ソンディの代表作です。