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コンポスト化技術による資源循環の実現

コンポスト化技術による資源循環の実現
著者/訳者名

木村俊範

出版社 CMC出版
発行年月日 2009年08月20日
ISBNコード 9784781301105
定価 ¥4,180(税込)

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概要

バイオマス資源のコンポスト(堆肥)化技術は、持続的な農業生産のための土作りと廃棄物処理との両方に対し効果を上げる再資源化手段として着目されている。本書は基礎的な反応メカニズムから、臭気対策など開発への実践例までを盛り込んだ、資源循環型社会の構築に寄与する一冊である。

目次

【 基礎編 】
第1章 序論(木村俊範)
1. 循環型社会とバイオマス(木村俊範)
1.1 バイオマス資源
1.2 バイオマス資源の特徴
1.3 資源循環モデルにおけるバイオマス利用技術
1.4 実用化が望まれるバイオマス利用関連技術

2. コンポスト化とは(木村俊範)
2.1 はじめに
2.2 コンポスト化の定義
2.3 資源循環系とコンポスト化

3. 各種リサイクル法と国の施策(藤本潔)
3.1 概要
3.2 持続農業法と環境保全型農業の推進
3.3 家畜排せつ物法による家畜排泄物の適正管理の推進
3.4 食品リサイクル法とたい肥を用いた土づくりの推進
3.5 バイオマス・ニッポン総合戦略と地球温暖化への対応
3.6 おわりに

第2章 コンポスト化の基礎と要件
1. コンポスト化の基礎理論(木村俊範)
1.1 コンポスト化反応の基本
1.2 コンポスト化反応に影響する要因
1.3 小容積リアクターによる解析例
1.4 実用化に当たっての問題点

2. 作物生産・土壌からみたコンポスト化の要件(西尾道徳)
2.1 コンポストと堆肥
2.2 有機廃棄物の作物生産に対する害作用
2.3 有機物施用,微生物の増殖と作物生育の関係
2.4 各種有機物資材からの無機態窒素の放出パターン
2.5 土壌に対するコンポスト施用の意義
2.6 コンポスト化の要件

第3章 反応解析
1. 微生物叢の解析新技術(井上高一)
1.1 主役は微生物叢
1.2 微生物叢の解析技術
1.3 SSC-PCR法
1.4 生ごみ処理機の菌叢変化測定
1.5 環境制御による菌叢の安定化
1.6 研究開発はこれから

2. コンポスト化および材料の熱的解析(岩渕和則)
2.1 熱解析の重要性
2.2 三相系材料としてのコンポスト
2.3 熱解析に必要な熱物性の定義と解説
2.4 コンポスト関連熱物性のレビュー
2.5 家畜ふんコンポストの熱物性
2.6 比熱の違いがコンポスト温度上昇速度へ及ぼす影響

3. コンポスト化材料中の水分移動解析(東城清秀)
3.1 はじめに
3.2 コンポスト化材料中の水
3.3 副資材の吸水による水分調整過程
3.4 通風乾燥による水分調整過程
3.5 拡散モデルによる水分移動
3.6 水分移動形態の解析

4. 材料物性と調整材の意義(木村俊範)
4.1 はじめに
4.2 密度(比重)変化
4.3 空隙率の変化
4.4 成型物の破壊試験による結持性評価
4.5 充填槽の圧力損失と比表面積

第4章 脱臭
1. 微生物による脱臭のメカニズム(太田欽幸)
1.1 はじめに
1.2 材料と方法
1.3 結果と考察
1.4 おわりに

2. 実用脱臭技術(道宗直昭)
2.1 はじめに
2.2 悪臭防止法による規制
2.3 脱臭対策

第5章 コンポストの評価
1. コンポスト評価の視点(藤原俊六郎)
1.1 コンポスト化の目的
1.2 コンポスト施用の問題点
1.3 コンポスト評価の視点

2. 腐熟度の評価方法(藤原俊六郎)
2.1 はじめに
2.2 現場で行う判定法
2.3 化学成分を分析する方法
2.4 微生物活動を評価する方法
2.5 植物を用いる判定測定方法

【 応用技術編 】
第6章 農業・畜産廃棄物のコンポスト化
1. 農業関連の有機廃棄物系バイオマス(羽賀清典)
1.1 食品産業廃棄物
1.2 林産廃棄物
1.3 農産廃棄物
1.4 畜産廃棄物
1.5 その他の有機性廃棄物

2. 家畜ふん尿のコンポスト化(羽賀清典)
2.1 家畜ふん尿の排泄量
2.2 家畜ふん尿の成分
2.3 家畜ふん尿のコンポスト化のメリット
2.4 コンポスト化の適正条件
2.5 コンポスト化過程における変化
2.6 コンポスト化装置
2.7 家畜ふん尿コンポストの成分
2.8 家畜ふん尿及びその処理物の施用基準
2.9 コンポストの流通利用

第7章 生ごみ・食品残さのコンポスト化
1. 生ごみ処理機の開発ニーズと状況(大迫政浩)
1.1 生ごみ処理機の開発・普及を取り巻く状況
1.2 処理装置の分類・原理
1.3 処理装置の設計・維持管理
1.4 生ごみ処理機の評価
1.5 処理装置普及に向けての課題

2. 業務用生ごみ処理機の性能基準(中川尚治)
2.1 生ごみ処理機によるOn Site分散処理型生ごみリサイクル・システム
2.2 業務用生ごみ処理機の現状と性能基準の必要性
2.3 業務用生ごみ処理機の性能基準
2.4 業務用生ごみ処理機の性能基準の主要項目
2.5 結び

第8章 コンポスト化技術の拡張
1. コンポストの機能・利用拡張について(椎葉究)
1.1 はじめに
1.2 土木建設発生材の腐食化促進,発生材コンポストの機能性を利用した法面緑化基盤材
1.3 バイオレメディエーションへの利用におけるコンポストの機能性について

2. 生分解性素材分解手法としてのコンポスト化(木村俊範)
2.1 はじめに
2.2 生分解性素材の概要
2.3 生分解のメカニズム
2.4 実用分解プロセスとしてのコンポスト化
2.5 従来評価法とコンポスト化試験法
2.6 おわりに

第9章 技術開発と応用事例
1. バイオ式家庭用生ごみ処理機の開発(鈴木義治)
1.1 はじめに
1.2 バイオ式処理機の原理
1.3 装置化の問題点と対応技術
1.4 おわりに

2. 乾燥型生ごみ処理機の開発(広田弘美)
2.1 開発のねらい
2.2 開発技術
2.3 製品の仕様

3. 家庭用生ごみ処理機の使用実態(前田武己)
3.1 家庭用生ごみ処理機の普及の背景
3.2 微生物分解型生ごみ処理機
3.3 乾燥型生ごみ処理機
3.4 処理物の利用と今後の課題

4. ホテル由来の生ゴミのコンポスト化(武田純一)
4.1 はじめに
4.2 ホテルにおける生ゴミ処理の現状
4.3 ホテルにおける生ゴミ処理の事例
4.4 おわりに

5. 大規模分別収集方式による生ごみコンポスト化(木村俊範)
5.1 背景
5.2 既存プラントの全国調査
5.3 新分別収集法の開発
5.4 施設の設計と建設
5.5 運営・稼動実績
5.6 最近の動向
5.7 おわりに

6. 活性汚泥方式,及びバイオガス設備からの余剰汚泥のコンポスト化(森田昭)
6.1 はじめに
6.2 余剰汚泥の処理
6.3 汚泥の資源化利用
6.4 汚泥のコンポスト化
6.5 コンポスト化施設の管理
6.6 コンポスト化施設の実施例
6.7 おわりに

7. 自然エネルギー活用型高品質たい肥化装置(原田泰弘)
7.1 はじめに
7.2 太陽光発電システムをめぐる動向及びその特徴
7.3 自然エネルギー活用型高品質たい肥化装置
7.4 今後の展開

【 総括編 】
第10章 循環型社会にコンポスト化技術を根付かせるために
1. 技術的諸課題(木村俊範)
1.1 はじめに
1.2 コンポスト化の基礎に関わる技術的課題
1.3 コンポスト化技術の応用面での課題

2. 政策的課題(西尾道徳)
2.1 家畜ふん
2.2 食料由来の廃棄物
2.3 環境保全との調和
2.4 下水汚泥

3. 将来展望(木村俊範)

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