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オランダ医事刑法の展開

オランダ医事刑法の展開
著者/訳者名

ペーター・タック 著
甲斐 克則 編訳

出版社 慶応義塾大学出版会
発行年月日 2009年07月17日
ISBNコード 9784766415568
定価 ¥4,401(税込)

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概要

オランダにおける医事刑法分野の最新状況を詳説。
▼緩和的鎮静と安楽死、重度障害胎児および新生児に関する生命終結の決定、臓器提供法等、オランダにおける医事刑法最新の議論・立法・その施行状況、そして判例に関して、ペーター・タック教授が紹介、解説する。
▼医事法の第一人者・甲斐克則教授による編纂・邦訳。甲斐教授による詳細な解説も付す。安楽死議論、臓器移植議論においてわが国でも参考とされることの多いオランダの医事刑法分野に関する最新の議論状況を把握できる。
▼オランダにおける、2001年「要請に基づく生命終結および自殺幇助(審査手続)法」、「刑法典の刑法典の堕胎罪規定、人工妊娠中絶法」なども参考資料として、邦訳して掲載する。

目次

はしがき

第1章 オランダにおける安楽死論議の展開
Ⅰ 序
Ⅱ 緒論
Ⅲ 立法府かそれとも司法府か
Ⅳ 安楽死に関する(最高)裁判所の判例法
Ⅴ レメリンク委員会報告書
Ⅵ 届出手続
Ⅶ 対応としての新たな政策
Ⅷ 2001年・要請に基づく生命終結および自殺幇助(審査手続)法
Ⅸ 結 語
(参考資料)2001年・要請に基づく生命終結および自殺幇助(審査手続)法

第2章 オランダにおける緩和的鎮静と安楽死
Ⅰ 序:オランダにおける安楽死をめぐる近年の問題状況
Ⅱ 緩和的鎮静のためのガイドライン
Ⅲ 結 語

第3章 オランダの要請に基づく生命終結および自殺幇助(審査手続)法採択から5年を経て
Ⅰ 序
Ⅱ 地域審査委員会の2005年度および2006年度の報告書
Ⅲ 緩和ケア
Ⅳ 安楽死等審査法5年の評価
Ⅴ 結 語

第4章 オランダにおける人工妊娠中絶
Ⅰ 序
Ⅱ オランダにおける人工妊娠中絶の歴史
Ⅲ オランダ議会における人工妊娠中絶を求める10年の闘い
Ⅳ 1981年人工妊娠中絶法
Ⅴ 実践における妊娠中絶法
Ⅵ 結 語
(参考資料)刑法典の堕胎罪規定、人工妊娠中絶法

第5章 オランダ刑法における後期妊娠中絶
Ⅰ 序
Ⅱ 医学的側面
Ⅲ 法的諸問題
Ⅳ 医学界からの反応
Ⅴ 重度の胎児欠損のカテゴリー
Ⅵ 法的諸側面
Ⅶ 致命的欠損のケースにおける届出と審査
Ⅷ 致命的でない欠損のケースにおける届出と審査
Ⅸ 結 語

第6章 オランダにおける重度障害胎児および新生児に関する終末期の決定
Ⅰ 序
Ⅱ 問題状況
Ⅲ 医学界の動向
Ⅳ プリンス事件およびカダイク事件とその後の展開
Ⅴ フローニンゲン・プロトコールと評価手続および相当な注意の基準
Ⅵ 若干の批判的論評
Ⅶ 検察官の意思決定

第7章 オランダの臓器提供法に関する最近の展開
Ⅰ 序
Ⅱ 脳死プロトコール
Ⅲ 臓器提供法
Ⅳ 登 録
Ⅴ 応答しない人がなぜそのように多いのか?
Ⅵ 西ヨーロッパにおける様々なドナー・リクルート・システム
Ⅶ 臓器提供の割合を増やすプログラム
Ⅷ 潜在的ドナーの利用を最大活用する手段
Ⅸ 結 語

編訳者解説・あとがき

索 引

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