概要
弥生文化を成立させた内外の契機をとりあげ、自然環境や国際環境の変化、当該期の土器形式の変遷から、弥生文化がどのように成立し、各地へ拡散していったかを考察する。
目次
総論
縄文から弥生へ・弥生前史 [藤尾慎一郎]
Ⅰ 弥生文化成立期の自然環境
弥生成立期の地理的景観-佐賀県唐津市唐津平野にみる初期農耕集落の出現と拡大[小松譲・笑浦雄二]/弥生成立期の植生と人口改変[辻誠一郎]/炭素14年の記録から見た環境変動と機構変更[今村峰雄。藤尾慎一郎]
Ⅱ 文明との接触
紀元前10世紀前後の遺東。遺西[石川岳彦]/松菊里文化成立期の嶺南社会[安西皓]
Ⅲ 各地における弥生文化の成立と拡散
縄文後。晩期時と板付Ⅰ式土器[小南裕一]/板付Ⅰ式を創ろうとした村[藤尾慎一郎]/福岡平野における板付Ⅰ式土器の拡散と突帯文型藍の様相[管波正人]/西日本における遠賀川系土器の成立と西からの影響[豆谷和之]/東日本における農耕文化の始まりをどう捉えるか
Ⅳ 弥生土器成立の諸相
櫛日文土器との関係[田中聡一]/先松菊里式・松菊里式と夜白式・板付式土器[庄田慎也・深澤芳樹]松菊里式東日本系土器の西方への影響[したら博巳]/在来人と渡来人[利昌照]
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