新たな事実が明らかになった経緯を，詳細な実験手法や生の実験データをもとに，深く解説した画期的なテキスト．事実の羅列にとどまらず，その過程を学ぶことは「実験とは何か」「研究とは何か」を感じることにもつながるだろう．また，ゲノミクスやバイオインフォマティクスについてはとくに大幅な改訂がなされるなど，最新の研究成果もフォローされている．広く浅いテキストでは得られない，深い知識を学びたい方へ．

PART 1　イントロダクション
第1章　分子生物学の歴史
第2章　遺伝子の分子的性質
第3章　遺伝子機能の序論

PART 2　分子生物学の手法
第4章　分子クローニング法
第5章　遺伝子および遺伝子活性の研究のための分子ツール

PART 3　細菌における転写
第6章　細菌における転写のメカニズム
第7章　オペロン：細菌の転写の精巧な制御
第8章　細菌における転写の切り替え
第9章　細菌におけるDNA-タンパク質相互作用

PART 4　真核生物における転写
第10章　真核生物のRNAポリメラーゼとプロモーター
第11章　真核生物の基本転写因子
第12章　真核生物の転写アクチベーター
第13章　クロマチン構造とその転写への効果

PART 5　転写後の出来事
第14章　メッセンジャーRNAのプロセシングⅠ：スプライシング
第15章　メッセンジャーRNAのプロセシングⅡ：キャップ付加とポリアデニル化
第16章　その他のRNAプロセシング

PART 6　翻訳
第17章　翻訳のメカニズムⅠ：開始
第18章　翻訳のメカニズムⅡ：伸長および終結
第19章　リボソームおよび転移RNA

PART 7　DNAの複製，組み換え，転移
第20章　DNAの複製Ⅰ：基本的メカニズムと酵素学
第21章　DNAの複製Ⅱ：複製メカニズムの詳細
第22章　相同組み換え
第23章　転移

PART 8　ゲノム
第24章　ゲノミクス，プロテオミクス，バイオインフォマティクス