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臨床に直結する血液疾患診療のエビデンスベッドサイドですぐに役立つリファレンスブック

臨床に直結する血液疾患診療のエビデンスベッドサイドですぐに役立つリファレンスブック
著者/訳者名

編集
神田善伸(自治医科大学附属さいたま医療センター血液科教授)

出版社 文光堂
発行年月日 2009年05月29日
ISBNコード 9784830614224
定価 ¥8,800(税込)

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概要

日常の診療で関わる血液疾患の検査・治療法について,「臨床現場で求められるエビデンス」を集約した実践書.一覧表と各項目最後のまとめ書きを見れば,ベッドサイドでも一目でわかるように編集.目次構成は,診断に必要な検査と各疾患に対する治療手段で細分化され,臨床のデリケートな状況に配慮した.各項目はEBMの実践に必要な5つのステップの流れに沿って記載されている.特に「クリニカルシナリオ」と題した診療現場で遭遇する身近な問題点を口火に本論が展開され,目前の患者とエビデンスとの間の距離を埋めるための臨床思考の手助けとなる内容となっている.また,文献欄の冒頭では,初心者が読んで役立つ「推奨するreview」を紹介している.血液内科医をはじめ,一般内科医や研修医におすすめ.

目次

1章 検査
 ●播種性血管内凝固症候群の診断,病態判断に有用な検査は?
 ●特発性血小板減少性紫斑病の診断に有用な検査は?
 ●観血的手技に伴う出血の危険を予測するために適した検査はあるか?
 ●骨髄穿刺は胸骨穿刺と腸骨穿刺のどちらを優先すべきか?
 ●どのような場合にリンパ節生検を考慮すべきか?
 ●細胞表面マーカー検査でのκλ比の乖離の意義は?
 ●染色体分染法とFISH法の適切な使い分けは?
 ●白血病の微小残存病変のモニターに適切な検査は?
 ●造血器腫瘍診療におけるPETの役割は?
 ●造血器腫瘍の遺伝子発現解析による予後予測の有用性はどこまで明らかになったか?
 ●骨髄増殖性疾患におけるJAK2遺伝子変異解析の臨床的意義は?
2章 治療総論
 ●輸血後鉄過剰症に対する適切な対策は?
 ●再生不良性貧血による貧血,血小板減少に対する適切な輸血の閾値は?
 ●化学療法後の血小板減少に対する適切な血小板輸血の閾値は?
 ●血小板輸血不応例に対する適切な対策は?
 ●感染症の治療における免疫グロブリン製剤投与の意義は?
 ●化学療法後の好中球減少に対するG-CSF投与の意義は?
 ●化学療法後の好中球減少に対する抗細菌性抗菌薬予防投与の意義は?
 ●化学療法後の好中球減少に対する抗真菌薬予防投与の意義は?
 ●化学療法後の好中球減少中の発熱に対する適切な治療は?
 ●ニューモシスチス肺炎の予防はどのような患者に必要か?
 ●B型肝炎ウイルスキャリアに対する化学療法時の適切な対策は?
 ●白血病に伴う播種性血管内凝固をどのように治療すべきか?
 ●化学療法に伴う嘔気はどのようにして予防すべきか?
3章 貧血の治療
 ●鉄欠乏性貧血に対する鉄剤経口投与の方法について
 ●鉄欠乏性貧血に対する鉄剤静注投与の適応について
 ●巨赤芽球性貧血に対するビタミンB12の投与方法について(経口投与は可能か?)
 ●慢性疾患に伴う貧血に対する鉄剤静注投与の意義について
 ●腎性貧血に対するエリスロポエチンの適切な投与方法は?
 ●温式抗体による自己免疫性溶血性貧血の適切な治療は?
 ●冷式抗体による自己免疫性溶血性貧血の適切な治療は?
 ●発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)に対する治療は?
 ●中等症再生不良性貧血に対する適切な初期治療は?
 ●重症再生不良性貧血に対する適切な初期治療は?
 ●赤芽球癆の適切な初期治療は?
4章 血小板,凝固異常の治療
 ●特発性血小板減少性紫斑病の適切な初期治療は?(大量デキサメタゾンの位置づけを
  含めて)
 ●特発性血小板減少性紫斑病に対する脾臓摘出術の適切なタイミングは?
 ●治療抵抗性特発性血小板減少性紫斑病の治療と予後について(新規治療薬を含めて)
 ●血栓性血小板減少性紫斑病の適切な治療は?
 ●血友病に対する適切な治療
 ●ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)に対する対策は?
5章 造血器腫瘍の治療
 ●急性骨髄性白血病の予後予測
 ●急性骨髄性白血病に対する寛解後療法(大量シタラビン療法に関する再考を含めて)
 ●第一寛解期急性骨髄性白血病(AML CR1)に対する造血幹細胞移植の適応は?
 ●急性前骨髄球性白血病の初期治療(化学療法は最初から併用すべきかを含めて)
 ●急性前骨髄球性白血病の寛解後療法
 ●青年急性リンパ性白血病に対して小児プロトコールを適用すべきか?
 ●フィラデルフィア陽性急性リンパ性白血病の治療はどのように変わったか?
 ●第一寛解期急性リンパ性白血病に対する造血幹細胞移植の適応は?
 ●慢性骨髄性白血病の適切な初期治療は?
 ●慢性骨髄性白血病のイマチニブ抵抗例,不耐例に対する治療は?
 ●慢性リンパ性白血病の適切な初期治療とそのタイミングは?
 ●リツキシマブ時代の濾胞性リンパ腫に対する適切な初期治療は?
 ●再発・治療抵抗性濾胞性リンパ腫に対する最善の治療は?
 ●びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する適切な初期治療は?
 ●再発びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫に対する適切な治療は?
 ●末梢性T 細胞リンパ腫に対する造血幹細胞移植の適応は?
 ●マントル細胞リンパ腫に対する適切な初期治療は?
 ●限局病期ホジキンリンパ腫における放射線照射の位置づけは?
 ●進行病期ホジキンリンパ腫の適切な初期治療は?
 ●成人T細胞白血病/リンパ腫の適切な初期治療は?
 ●成人T細胞白血病/リンパ腫の移植におけるドナーの選択順位は?
 ●多発性骨髄腫の適切な初期治療は?(新規治療薬の位置づけを含めて)
 ●多発性骨髄腫に対する造血幹細胞移植の位置づけ
 ●骨髄異形成症候群の適切な予後予測の方法は?
 ●骨髄異形成症候群に対して強力な化学療法は有効か?
 ●骨髄異形成症候群に対する造血幹細胞移植のタイミング
 ●骨髄線維症に対する造血幹細胞移植の適応は?
 ●本態性血小板血症に対する適切な治療は?
 ●真性多血症に対する適切な治療は?
6章 造血幹細胞移植
 ●HLA適合同胞からの移植とそれ以外のドナーからの移植の成績の差は?
 ●白血病に対する移植での全身放射線照射を用いる前処置と用いない前処置の使い分けは?
 ●ミニ移植は通常の移植と比較して再発のリスクが増加するか?
 ●HLA適合同胞間・非血縁者間移植における適切なGVHD予防法は?
 ●骨髄,末梢血,臍帯血それぞれの移植における移植細胞数の意義は?
 ●サイトメガロウイルス感染に対する適切な対策は?
 ●急性GVHDに対する初期治療後の効果判定と治療抵抗例への対策は?
 ●慢性GVHDに対する適切な初期治療は?
 ●移植後再発に対してどのような治療を行うか?
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