概要
360円レート成立の起源から、ニクソン・ショックによる固定相場制の崩壊まで、戦後復興・高度成長を可能にした対外金融構造を、日米の一次資料を駆使して実証的・立体的に解明、戦後日本経済の国際的連関をこれまでにない水準で示し、ブレトン・ウッズ体制の理解にも新たな光を投げかける。好評の前著 『日本の対外金融と金融政策』に続く、戦後経済への鋭い分析。
目次
序 課題と方法
第1章 360円レートの成立
第1節 対外取引の全面禁止
第2節 複数レートの時代
第3節 単一為替レートの設定
第4節 ドッジ改革後の占領政策と日米経済協力
第2章 360円レートの時代
第1節 外為・外貨規制と外貨管理
第2節 IMFコンサルテーションとOECD加盟
第3節 国際収支の黒字転換と資本自由化
第3章 360円レートの終焉
第1節 外貨準備の急増と円切上げ回避政策
第2節 ニクソン・ショックと国際調整の難航
第3節 スミソニアン合意
第4節 フロート制への本格的移行
第5節 第1次石油危機と管理フロートへの移行
結 ブレトン・ウッズ体制とは何であったのか?
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