●病気の肉眼的・組織学的特徴とその病態の成り立ちを分子レベルで詳解．
●多くの簡明なシェーマを用い，病態を平易かつ明解に示すことにより，疾患の病態生理の理解が容易となるよう工夫．
●主要な疾患を中心に，重要疾患は表にまとめて提示し，わかりやすいだけでなく，効率的に学習できるよう編集．
●構成は「総論」と「各論」と「特論」の3部構成．疾患の全体像の把握に立ち，そのメカニズムの理解が可能となるようにした．
●各論の記述は臓器ごとになされており，各章の最初に病態を理解するうえで必要な基本知識を解説．各疾患については「概念・疫学」によって疾患の特徴と動向を明らかにしたうえで「病理学的特徴」を述べ，その病態形成の仕組みを「病態発生のメカニズム」のなかで多くのシェーマとともに示した．
●社会における病理学の役割についての知識が習得できるよう「特論」として『病理学と法医学』の章を設け，さまざまに論議されている“医療関連死”について考えるうえで，重要となる問題を概説．

総論
第1章　細胞・組織の障害と反応……寺田　信行
第2章　炎症……松川　昭博
第3章　循環障害……笹栗　靖之
第4章　遺伝性疾患……山本　憲・森井　英一
第5章　免疫……宮澤　正顯
第6章　感染症……森井　英一
第7章　腫瘍……青笹　克之
第8章　代謝異常……西澤　恭子
第9章　環境……泉　啓介
第10章　小児病理……長嶋　洋治
各論
第1章　循環器……上田　真喜子
第2章　呼吸器……横井　豊治
第3章　消化器……横崎　宏
第4章　肝・胆・膵
第5章　腎……菅野　祐幸
第6章　尿路……降幡　睦夫
第7章　男性生殖器……小西　登
第8章　女性生殖器……棟方　哲
第9章　造血器……青笹　克之
第10章　皮膚……伊藤　浩史
第11章　神経……伏木　信次
第12章　乳腺……冨田　裕彦
第13章　内分泌
第14章　縦隔・胸膜……青笹　克之
第15章　眼……青笹　克之
第16章　骨・軟部組織……冨田　裕彦
第17章　口腔……豊澤　悟
特論
病理学と法医学……藤田　眞幸