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現場の疑問に答える肝臓病診療Q&A

現場の疑問に答える肝臓病診療Q&A
著者/訳者名

河田純男 編著

出版社 中外医学社
発行年月日 2009年05月01日
ISBNコード 9784498142046
定価 ¥9,680(税込)

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概要

肝疾患の診療に携わる医師が現場で遭遇しうる疑問点・問題点を具体的なQuestionとして抽出し,それぞれの設問回答は第一線で活躍するエキスパートが担当した.読者の知識整理と深化を促すべく構成されたプラクティカルなハンドブックである.疫学・統計に始まり,病態・診断・治療・予後に至るまで肝疾患関連のあらゆる疑問を網羅しており,肝臓病の診療に悩める医師にとってはまさしく必読の一冊となった.

目次

§1 疫学・統計・病因
  Q1.肝炎検診によるウイルス肝炎の実態はどうなっているのか? 〈日野啓輔 沖田 極〉 2
  検診受診率と発見された肝炎ウイルスキャリア/肝炎ウイルスキャリアの医療機関受診状況
  Q2.わが国のA型・E型肝炎の発症率と抗体保有率はどれくらいか?
     〈加藤孝宣 三代俊治〉 5
  A型肝炎/E型肝炎
  サイドメモ HEVの遺伝子型 9
  Q3.わが国の劇症肝炎の実態はどうなっているのか? 〈井戸章雄 坪内博仁〉 10
  劇症肝炎の最近の動向/劇症肝炎に対する治療法の実態/劇症肝炎の
  予後
  サイドメモ de novo B型肝炎 13
  Q4.NAFLD,NASHとは? 発症率は増加しているのか? 〈岡上 武〉 14
  NAFLD,NASHとは/発症率は増加しているか?
  Q5.自己免疫性肝疾患の実態はどう変化しているか? 〈西原利治 大西三朗〉 17
  サイドメモ NASHとAIHの鑑別 19
  Q6.アルコール性肝障害の実態は最近どうなっているのか? 〈矢野博一 高瀬修二郎〉 20
  最近の傾向
  Q7.薬物や健康食品による肝障害の実態は? また新しい診断基準は?
     〈村田洋介 恩地森一〉 24
  薬物性肝障害の実態/健康食品による薬物性肝障害の実態/DDW─J2004薬物性肝障害診断基準
  サイドメモ 健康食品 30
  Q8.輸血によるウイルス肝炎発症の実態は最近どうなっているのか?
       〈日下部篤宣 田中靖人 溝上雅史〉 31
  日本における輸血後ウイルス肝炎予防の変遷について/核酸増幅検査(NAT)の導入と輸血後ウイルス肝炎征服へ/困難な輸血後肝炎発症ゼロへの道(検査の限界と新たな肝炎ウイルスの問題)
  サイドメモ ウインドウ期について 35
  Q9.わが国のB型急性肝炎の最近の特徴でわかっていることはなにか?
     〈日下部篤宣 田中靖人 溝上雅史〉 36
  わが国のB型急性肝炎の実態
  サイドメモ HBV genotypeについて 40
  Q10.透析患者におけるC型肝炎ウイルス感染の実態は? 〈銭谷幹男〉 41
  透析症例におけるHCV感染/透析症例におけるHCV感染の問題点
  Q11.医療従事者の針刺し・切創事故で起こるB型およびC型肝炎の感染頻度は
  どの程度か? その予防法は? 〈矢野公士 八橋 弘〉 44
  感染頻度/予防
  Q12.HCVキャリアからのHCV RNA自然消失はあるのか?
     〈渡辺久剛 齋藤貴史 河田純男〉 47
  小児C型慢性肝炎/海外における成績/日本におけるhospital─based study/日本におけるpopulation─based cohort study
  サイドメモ hospital─based studyとpopulation─based study 50
  サイドメモ neutralization of binding(NOB)assay 51
  Q13.わが国で,ALT値の異常を有する成人の割合はどの程度か?
     〈齋藤貴史 西瀬雄子 河田純男〉 52
  Q14.Portal hypertensive gastropathy(PHG)はどういう病態で,その治療法は?
     〈桜井宏一 佐々木 裕〉 55
  病態・病因/診断/治療
  サイドメモ PHGとGAVE 57
  Q15.Vibrio vulnificusには肝硬変患者は注意が必要か? 〈田中基彦 佐々木 裕〉 58
  V. vulnificus感染症の臨床像/肝硬変患者に多い理由/全国アンケート調査の結果
  熊本地区での症例 61
  サイドメモ Aeromonas hydrophila感染症 63
  Q16.肝癌はどのようなメカニズムで発生するか? 〈坂元亨宇〉 64
  Q17.肝癌の発生に肥満,糖尿病は影響するか? 〈川口 巧 佐田通夫〉 67
  肥満・糖尿病は肝細胞癌の発症要因である/肥満・糖尿病が肝癌を発症させるメカニズム/慢性肝疾患患者における肥満・糖尿病の評価
  サイドメモ 肥満と癌 70
  Q18.肝癌の発生は増加しているのか,また今後の発生数はどのように予想されるか?
     〈津熊秀明 井岡亜希子〉 71
  サイドメモ 罹患率,年齢調整罹患率 74
  Q19.B型肝炎ウイルス,C型肝炎ウイルスの発癌機構とNBNC肝臓発癌機構は同一か?
     〈森屋恭爾 三好秀征 小池和彦〉 75
  疾患の概要/HCVについて/HBV/ヘモクロマトーシス
  Q20.良性の肝腫瘍にはどういうものがあるか? 〈中島 収〉 81
  肝良性腫瘍性病変
  Q21.慢性肝炎の患者が飲酒をすると肝癌になりやすいか? 〈紙屋康之 佐々木 裕〉 86
  アルコール摂取がHCV陽性慢性肝疾患における肝発癌に及ぼす影響に関する疫学的研究/アルコール摂取がHBV陽性慢性肝疾患における肝発癌に及ぼす影響に関する疫学的研究/飲酒によりなぜ肝発癌のリスクが増大するのか?/禁酒により肝発癌のリスクはすぐに減少するのか?
  サイドメモ アルコールの種類とエタノール量 92
  サイドメモ 肝におけるアルコール代謝経路 92
  Q22.酸化ストレスと肝炎・肝癌はどのように関連しているか? 〈葦原 浩 佐々木 裕〉 93
  肝炎ウイルス感染と酸化ストレス/酸化ストレスと発癌
  サイドメモ ROSと酸化ストレス 96

§2 症状・病態
  Q1.腹水発症のメカニズムはどこまでわかっているのか? 〈森脇久隆〉 98
  腹水発症における全身性循環因子の役割/腹水発症における腎性因子の役割/腹水発症における肝性因子の役割/各メカニズムと治療との関連
  Q2.肝腎症候群のメカニズムはどこまでわかっているのか? 〈森脇久隆〉101
  肝腎症候群の原因疾患と病型/肝腎症候群の病態/肝腎症候群の治療
  Q3.肝性脳症の原因はどこまでわかっているのか? 〈森脇久隆〉103
  肝性脳症惹起因子/肝性脳症惹起因子が増加する病態/治療との関連
  Q4.インスリン抵抗性は肝疾患の原因なのか,結果なのか? 〈藤江 肇 小池和彦〉106
  慢性肝疾患とインスリン抵抗性
  Q5.インターフェロン治療時のうつ病発症のメカニズムはどこまでわかっているのか?
      〈佐田通夫 井出達也〉110
  うつの発生頻度とインターフェロン(IFN)治療との関連/うつ発症のメカニズム/IFN治療時の精神疾患への対策/不眠への対策/うつの発症と精神科への紹介/IFNβ製剤の特徴
  Q6.C型肝炎でみられる肝外病変にはどのようなものがあるのか?
      〈長尾由実子 佐田通夫〉113
  C型肝炎ウイルス(HCV)との関連性が指摘されている肝外病変/肝外病変の発症機序/肝外病変の治療
  サイドメモ 扁平苔癬 116
  Q7.C型肝炎ではなぜ肝臓に脂肪が蓄積しやすいのか? 〈三好秀征 森屋恭爾 小池和彦〉117
  HCVによる肝代謝異常/HCV(コア蛋白)による肝脂肪化の機序/実際の診療での注意点
  サイドメモ SREBP(sterol regulatory element binding protein) 119
  Q8.ヘモクロマトーシス,ヘモジデローシスとはどういう疾患か? 〈生田克哉 高後 裕〉120
  ヘモクロマトーシスとヘモジデローシス/生体内での鉄代謝/鉄過剰症/鉄過剰症の治療
  Q9.体質性黄疸とはどういうものか? 〈工藤洋子 佐々木 裕〉124
  ビリルビン代謝/体質性黄疸の分類
  Q10.Wilson病とはどんな疾患か? 〈遠藤文夫〉128
  発症状況/肝障害/臨床検査の異常/診断/治療
  Q11.門脈圧亢進症をきたす疾患にはどういうものがあるか? 〈川中博文 前原喜彦〉130
  門脈圧亢進症をきたす基礎疾患/門脈圧亢進症の成因/門脈圧亢進症をきたす主な基礎疾患の病態
  門脈圧亢進症の集学的治療 133

§3 診 断
  Q1.自己免疫性肝疾患における自己抗体測定は最近どうなっているのか?
      〈西原利治 大西三朗〉136
  サイドメモ 抗LKM─1抗体 137
  Q2.肝細胞癌における腫瘍マーカーの測定意義は最近どうなっているか?
      〈青柳 豊 須田剛士〉138
  AFP/PIVKA─II/HCCにおけるAFP,PIVKA─IIの関係/L3分画測定の意義/治療上におけるL3分画の意義
  サイドメモ L3分画 141
  Q3.B型肝炎ウイルスのgenotypeの測定で何がわかるのか? 〈四柳 宏 小池和彦〉142
  B型急性肝炎におけるgenotypeの測定/B型慢性肝炎の自然経過とHBV genotypeとの関係/抗ウイルス療法の効果とHBV genotypeとの関係
  サイドメモ プレコア遺伝子変異,コアプロモーター遺伝子変異 145
  Q4.B型肝炎のoccult感染はどのような場合に,どのような臨床像として現れるか?
      〈清澤研道 梅村武司〉146
  Q5.B型肝炎ウイルスコア関連抗原は最近どのようなことがわかっているのか?
      〈田中榮司〉149
  HBVのコア関連抗原測定系/HBVの複製と肝細胞中cccDNA
  サイドメモ 核酸アナログ薬 151
  Q6.C型肝炎ウイルスの血清中コア抗原量の測定意義はどのようなことか? 〈田中榮司〉152
  HCVコア抗原測定系/C型肝炎の診断/インターフェロン治療での有用性
  Q7.C型肝炎ウイルスのリアルタイムPCR法の導入で,どのような点が有用となるのか?
      〈芥田憲夫 熊田博光〉155
  Q8.肝線維化マーカーの測定意義は現在どこまでわかっているのか? 〈村脇義和〉157
  肝線維化マーカーの臨床的意義/肝線維化マーカーによる肝硬変の診断/C型慢性肝炎での肝線維化評価
  サイドメモ フィブロスキャン 160
  Q9.肝臓病診断における造影超音波の有用性はどこまでわかっているのか?
      〈畑中絹世 工藤正俊〉161
  肝腫瘍造影/肉眼形態との比較/Bモードで描出不能結節におけるbreakthrough技術/治療効果測定,造影下穿刺
  サイドメモ Defect re─perfusion imaging 167
  Q10.肝炎劇症化の予知は,現在どの程度まで可能となっているのか?
      〈滝川康裕 鈴木一幸〉168
  サイドメモ 劇症化率と予測値 170
  Q11.酸化ストレスを定量的に測定するマーカーとして何が有用か?
      〈澤井良之 今井康陽〉171
  肝疾患における酸化ストレスマーカー/酸化的DNA障害/脂質過酸化物/ストレス誘導性蛋白質/抗酸化療法における酸化ストレスマーカーの推移
  Q12.肝癌診療のためのステージングシステムはどうなっているか? 〈鄭 浩柄 工藤正俊〉175
  Cancer of the Liver Italian Program(CLIP)score/Barcelona Clinic Liver Cancer(BCLC)staging classification/Japan Integrated Staging(JIS)score/Tokyo score
  Q13.肝癌の早期発見のスクリーニングはどのように行うべきか? 〈田中基彦 佐々木 裕〉179
  慢性肝疾患からの肝発癌/早期発見のためのスクリーニング/スクリーニングにおける各画像診断の特徴/針生検/腫瘍マーカーの位置付け
  Q14.肝癌の診断のためにはC Sonography(RVS)の本質とは何か/Multi─phase型からMulti─window Real─time Virtual Sonography(MRVS:RVS Ver.2)へ進化
  Q16.肝腫瘤性病変の生検による組織診断はどういうときに必要か? 〈中島 収 矢野博久〉193
  治療法選択のために質的診断が必要となる場合/画像所見から鑑別が必要となる場合/肝腫瘤性病変の治療後の再発確認や効果判定が必要となる場合
  Q17.18F─fluorodeoxyglucose(FDG)─PETによる肝の画像診断はどういうときに有用か?
      〈白石慎哉 山下康行〉196
  肝細胞癌/胆管細胞癌/転移性肝癌/診療の秘訣
  サイドメモ 一般的な癌と肝細胞癌とのFDGの集積機序の違い 201
  Q18.MDCTは肝癌の診断に有用か? 〈熊野正士 南 康範 村上卓道〉202
  撮影タイミングについて/三次元CTアンギオグラフィーについて/
  virtual sonographyについて

§4 治 療
  Q1.難治性C型肝炎のインターフェロン治療はどこまで進歩したか?
      〈平松直樹 小瀬嗣子 林 紀夫〉208
  IFN治療の進歩
  サイドメモ PegIFNα2aとPegIFNα2b 211
  Q2.ALT正常のC型肝炎ウイルスキャリアに治療は必要か? 〈岡上 武〉212
  ALT正常値とは/肝機能正常(血清ALT≦40IU/l)C型肝炎患者の病態と予後/肝機能持続正常HCVキャリア(HCV carrier with PNALT)の病態と予後/ALT正常C型肝炎に治療は必要か?
  Q3.高齢者C型肝炎治療の問題点はなにか? 〈今井康陽〉216
  日本におけるC型肝炎患者の高齢化/高齢C型肝炎患者における発癌率とIFN治療による生命予後改善効果/高齢者C型肝炎におけるIFN治療の問題点と対策
  Q4.C型慢性肝炎に対する瀉血療法は有効か? 〈小船雅義 加藤淳二〉220
  サイドメモ ヘプシジン 223
  Q5.肝硬変に対するインターフェロン療法の限界はどのあたりか?
      〈平松直樹 井上裕子 林 紀夫〉224
  サイドメモ HALT─C trial 227
  Q6.C型慢性肝炎に対するNS3─4A(serine)protease inhibitorはどれくらい効くのか?
      〈小瀬嗣子 平松直樹 林 紀夫〉228
  NS3─4Aプロテアーゼ阻害剤の治療成績/NS3─4Aプロテアーゼ阻害剤,PegIFNの2剤併用投与/NS3─4Aプロテアーゼ阻害剤,PegIFN,リバビリンの3剤併用投与
  サイドメモ NS3プロテアーゼ阻害剤 230
  Q7.NASHの治療法はどこまで進歩しているのか? 〈西原利治 小野正文〉231
  減量・運動療法/インスリン抵抗性改善薬/抗酸化剤
  サイドメモ NASHの危険因子:インスリン抵抗性 233
  Q8.重症型アルコール性肝炎の治療法と最近の成績はどうなのか?
      〈矢野博一 高瀬修二郎〉234
  治療/救命率
  Q9.ステロイド抵抗性の自己免疫性肝炎の治療はどうするのか? 〈大平弘正〉236
  サイドメモ グルココルチコイド受容体 238
  サイドメモ P糖蛋白質 238
  Q10.原発性胆汁性肝硬変の薬物療法はUDCAだけでよいのか? 〈田中 篤 滝川 一〉239
  原発性胆汁性肝硬変/PBCに対するUDCA治療の位置づけ/UDCA無効例・効果不十分例に対する薬物/皮膚痒感に対して
  サイドメモ UDCAのコンプライアンスを改善するには? 242
  Q11.食道・胃静脈瘤の治療にはどのようなものがあるか?
      〈太田正之 甲斐成一郎 北野正剛〉243
  サイドメモ 予防的治療の適応 246
  Q12.食道静脈瘤治療においてAPCによる地固め療法は再発抑止に有用か?
      〈松本浩一 佐々木 裕〉247
  食道静脈瘤の血行動態/胃静脈瘤の血行動態/食道・胃静脈瘤の各種治療法
  Q13.BRTOはどのような症例に有用か? 〈國分茂博〉252
  BRTOとは?/BRTOの対象となる疾患は?/BRTOはどのような症例に有用か?/BRTOの手技の概要/BRTOの合併症は何か?/BRTOの慎重な適応を考慮すべきcaseは?
  サイドメモ 胃静脈瘤のすべてが,BRTOの適応となるわけではない! 257
  Q14.B型慢性肝炎の治療にインターフェロンと核酸製剤のどちらを選べばよいか?
      〈中本晋吾 深井健一 横須賀 收〉258
  IFN治療/核酸アナログ製剤治療/治療適応/治療法の選択と開始時期/診療のピットフォール
  Q15.HBV核酸アナログ製剤はどのようなメカニズムでウイルス増殖を止めるのか?
      〈横須賀 收 中本晋吾 深井健一〉261
  HBVの増殖メカニズム/核酸アナログの作用機序/ラミブジン/アデホビル/エンテカビル/国内未承認の核酸アナログ剤について
  Q16.HBV核酸アナログ製剤のbreakthroughにはどのように対処すればよいか?
      〈熊田博光 八辻寛美〉267
  ラミブジン耐性ウイルス/エンテカビル耐性ウイルス
  Q17.一度はじめたHBV核酸アナログ製剤を終了することは可能か?
      〈熊田博光 八辻寛美〉272
  B型慢性肝炎に対する核酸アナログ治療は中止可能か?/現在検討されている核酸アナログ製剤治療中止の指標
  Q18.非代償性肝硬変に対するHBV核酸アナログ製剤の投与は有効か?
      〈熊田博光 八辻寛美〉275
  ラミブジン治療/エンテカビル
  Q19.PegIFN+リバビリン治療効果に影響するウイルス要因と宿主要因で
  わかっていることは何か? 〈泉 並木〉280
  ウイルス側要因/宿主側要因
  Q20.PegIFN+リバビリン療法の効果を高めるため,どのような臨床上の工夫が
  なされているか? 〈泉 並木〉283
  有害事象の対策/薬剤投与量/adherenceと治療効果/治療期間/宿主因子への介入
  Q21.脾摘やPSEはどういう症例に有用か? 〈田上和夫 橋爪 誠〉286
  部分的脾動脈塞栓術/脾摘出術/手技上のポイント
  Q22.肝癌に対する外科治療はどういうものがあるか? 〈有井滋樹〉291
  肝切除/肝移植
  サイドメモ 外科治療において切除と肝移植をどのように使い分けるか 295
  Q23.肝癌に対する各治療法はどのように選択すべきか? それぞれの治療法は?
      〈佐藤新平 小俣政男〉296
  Q24.乏血性肝細胞癌をどう取り扱うべきか? 〈泉 並木〉299
  早期HCCの血流診断/superparamagnetic iron oxide(SPIO)造影MRIを用いた診断/造影超音波/動脈乏血性腫瘍に対する診断アルゴリズム
  Q25.肝細胞癌に対する経皮治療として,ラジオ波治療,エタノール注入療法,
  マイクロ波治療の特徴の違いは何か? 〈小野弘二 國分茂博〉303
  経皮的エタノール注入療法/経皮的マイクロ波凝固療法/ラジオ波治療/PEIT,PMCT,RFAの使い分け
  Q26.肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓療法,ケモリピオドリゼーションは有用か?
      〈田中正俊 佐田通夫〉306
  肝動脈化学塞栓療法/ケモリピオドリゼーション
  Q27.肝細胞癌に対する低用量CDDP/5─FU療法やIFN併用5─FU療法などの
  肝動注治療は有用か? 〈野田剛広 永野浩昭 門田守人〉309
  肝細胞癌に対する肝動注化学療法について/低用量CDDP/5─FU療法の治療成績/IFN併用5─FU療法の治療成績
  サイドメモ IFN併用5─FU動注化学療法において良好な治療効果を得る要因 312
  Q28.肝癌に対する全身化学療法は有用か? 〈山下竜也 荒井邦明 金子周一〉313
  Q29.Stage IV─Bの肝細胞癌において肝外転移巣に対する治療は有効か?
      〈小尾俊太郎 菅田美保〉318
  肝外転移の発生頻度/治療/まとめ/将来
  Q30.Child Cの肝硬変に合併した肝癌は治療すべきか? 〈中澤貴秀 國分茂博〉322
  Child C肝硬変合併肝癌の自然予後/癌進行度からみたChild C肝硬変症例の治療/Child Cの肝予備能を改善させ肝癌治療に臨めるか?/今後の展開,分子標的薬の可能性
  Q31.肝癌に対する放射線治療(粒子線治療)は有用か? 〈松?靖司 安部井誠人〉326
  本邦における肝細胞癌に対する放射線治療の現状/新しい放射線療法─重荷電粒子線治療
  サイドメモ 陽子線治療の適応 330
  サイドメモ 粒子線とは? 330
  Q32.進行肝癌に対する外科治療はどういう症例に有効か? 〈福本 巧 具 英成〉331
  非治癒切除(減量切除)/2段階治療の実際/門脈腫瘍栓/BFP法によるPVTT摘出の実際/幕内基準
  サイドメモ PVTTの形態分類 335
  サイドメモ back flow perfusion法 335
  Q33.肝庇護治療には肝癌抑止効果があるのか? 〈多羅尾和郎〉336
  SNMCによる肝発癌抑止のエビデンス/UDCAによる肝発癌抑止のエビデンス/小柴胡湯による肝発癌抑止のエビデンス/C型肝硬変症に対するALT年平均80単位未満を目標とした多剤併用療法をも含む抗炎症療法の肝発癌抑止のエビデンス
  Q34.肝移植の適応となるのはどのような疾患か? 〈菅原寧彦〉340
  サイドメモ 肝移植の適応疾患

§5 予 後
  Q1.B型肝炎に対する核酸類似製剤は肝発癌をどの程度抑制できるのか?
      〈清澤研道 松本晶博〉344
  B型肝炎から発癌へのリスクファクター/核酸類似薬がB型肝炎からの発癌を抑制するか検討した前向き無作為試験/日本における後ろ向き研究
  Q2.C型肝炎に対するインターフェロン療法は肝発癌をどの程度抑制できるか?
      〈佐藤新平 小俣政男〉347
  Q3.NASHの肝硬変および肝細胞癌への進展はどれくらいか? 〈橋本悦子〉350
  NASH(非アルコール性脂肪肝炎)とは/NAFLDとNASHからの肝硬変への進展はどれくらいか?/NASHの肝細胞癌への進展はどれくらいか?
  サイドメモ burned─out NASH 353
  Q4.肝細胞癌の再発予防はどの程度有効か? 〈佐藤新平 小俣政男〉354
  肝癌治療後のインターフェロン治療/肝庇護療法/B型肝炎患者に対する肝癌発生予防
  Q5.生体肝移植の予後は改善しているのか? 〈濱 直樹 永野浩昭 門田守人〉357
  概要/小児肝移植/肝細胞性疾患/腫瘍性疾患/胆汁うっ滞性疾患/急性肝不全/ABO血液型不適合移植

§6 トピックス
  Q1.PegIFN+リバビリン療法の治療効果はウイルス学的にどこまで予測できるか?
      〈齋藤貴史 渡辺久剛 河田純男〉364
  HCVダイナミクスからPegIFN・RBV治療効果を予測する/HCV遺伝子上の治療感受性領域からPegIFN・RBV治療効果を予測する
  Q2.抗ウイルス薬リバビリンによる貧血は予防できるか? 〈河田純男 柄沢 哲 齋藤貴史〉368
  リバビリンによる貧血のメカニズム/ヘモグロビン値を10 g/dl以上に保つ方策 /溶血を起こしにくいリバビリンアナログの開発
  Q3.アディポサイトカインは肝病態と関係しているか? 〈田村信司〉372
  アディポネクチン/レプチン/TNF─α/アンジオテンシノーゲン
  サイドメモ アディポサイトカイン 374
  Q4.肝線維化抑制療法はどこまで可能か? 〈坂井田 功〉375
  肝線維化抑制療法の現状/肝線維化療法が期待できるもの
  Q5.再生医療はどこまで進んでいるのか? 〈坂井田 功〉379
  再生医療とは/幹細胞とは/肝臓における再生医療の現状
  Q6.C型肝炎ウイルス増殖と脂質の役割について最近わかっていることは?
      〈榎本信幸 雨宮史武〉384
  HCV RNA複製と脂質ラフト/HCVウイルス粒子形成と細胞内脂肪滴/HCVウイルス粒子の放出,細胞内侵入と脂質
  サイドメモ 脂質ラフト 387
  サイドメモ 脂肪滴 387
  Q7.C型肝炎のワクチンは可能であるのか? 〈脇田隆字〉388
  サイドメモ シュードタイプウイルス 390
  Q8.肝細胞癌に対する分子標的治療はどこまで進んでいるか? 〈福林光太郎 佐々木 裕〉391
  肝細胞癌増殖進展のメカニズム/分子標的治療薬
  Q9.肝移植後のC型慢性肝炎に対するインターフェロン治療は有用か?
      〈永濱裕康 佐々木 裕〉395
  わが国におけるC型肝炎症例に対する肝移植の現状/肝移植患者に対する抗ウイルス治療/インターフェロン治療を行う時期/移植患者に対するIFN治療の最終目標
  サイドメモ ミラノ基準 398
  Q10.肝癌の免疫療法はどこまで進んだか? 〈山崎慎太郎 高山忠利〉399
  肝癌の養子免疫療法
  サイドメモ 能動免疫法と受動免疫法 405

索 引 407

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