概要
大航海時代を拓いたスペインにおいて、非ヨーロッパ地域の「野蛮」な人々との関係をめぐり支配の正当性や征服戦争の是非などを問いかけ、新たな政治秩序を模索したサラマンカ学派。ラス・カサスにいたるその思想の展開を丹念に跡づけ、主権国家論に連なる近代の政治思想を見直す力作。
目次
序 章 「もう一つの国家論」の生成
第1章 近代政治秩序とインディアス問題
第1節 ヨーロッパ秩序の主体としての国家
第2節 ヨーロッパ ― 非ヨーロッパ間関係の主体としての国家
第2章 理性と賢慮 ―― インディオの本性
第1節 「野蛮人」インディオという言説
第2節 目的論的階層秩序観と自然奴隷説
第3節 教育の欠如と自然児説
第4節 多様性の承認と理性的人間説
第3章 政治権力の本質 ―― インディアス支配の正当性
第1節 ビトリアによる伝統的諸権原の否定
第2節 サラマンカ学派の諸権原
第3節 ラス・カサスにみる正当性の否定
第4章 正戦の要件 ―― インディアス征服戦争の是非
第1節 「戦争への法」と「戦争における法」
第2節 戦争開始の正当性
第3節 戦争遂行の正当性
終 章 「もう一つの国家論」の意義と課題
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