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入門 新高分子科学

入門 新高分子科学
著者/訳者名

群馬大学名誉教授 工博 大澤善次郎 著

出版社 裳華房
発行年月日 2009年06月01日
ISBNコード 9784785330781
定価 ¥3,190(税込)

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概要

高分子物性と合成を一冊にまとめて好評を博した『入門 高分子科学』をベースに,新たなフィロソフィーにより現代の高分子科学を学ぶにふさわしくアップデートされた決定版です.判型も大きくなりさらに見やすくなりました.
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目次

序章 自然界における物質循環と高分子
 1 自然界の物質の循環とエネルギーの流れ
  1.1 物質の循環とエネルギーの流れ
 2 高分子物質の循環
  2.1 天然高分子の循環
  2.2 合成高分子の循環
  2.3 生分解性高分子
 3 循環型社会における高分子の役割
 column 生態系と仏教思想

第1章 高分子の概念
 1 分子の生成と高分子
  1.1 分子とその集合体
  1.2 高分子の定義
 2 分子量と物性
 3 高分子の分類
  3.1 産出状態による分類
  3.2 構造・形態による分類
  3.3 合成方法による分類
  3.4 材料の性質・用途による分類
 4 高分子の一般的性質
  4.1 力学的性質
  4.2 熱的性質
  4.3 溶解性
 5 分子量の多分散性と平均分子量
 6 高分子の分子構造
  6.1 一次構造
  6.2 高次構造
  6.3 結晶性と非晶性
 7 高分子の特性に関係する因子

第2章 天然高分子の生成
 1 天然高分子の由来
 2 植物の同化作用
  2.1 植物の同化作用
  2.2 光合成のしくみ
  2.3 窒素同化のしくみ
 3 炭水化物
  3.1 単糖類の命名法と立体化学
  3.2 単糖類と二糖類 
  3.3 多糖類 
  3.4 天然ゴム 
 4 タンパク質 
  4.1 構成アミノ酸 
  4.2 タンパク質の生成 
  4.3 タンパク質の分類 
  4.4 タンパク質の立体構造 
 5 核酸 
  5.1 核酸の成分と構造 
  5.2 核酸の種類と機能 
 6 動物由来の繊維 
  6.1 絹 
  6.2 羊毛 
 7 微生物産生高分子 
  7.1 バイオセルロース 
  7.2 カードラン 
  7.3 プルラン 
  7.4 微生物産生ポリエステル 
  7.5 植物を原料とする高分子 
 column ナノセルロース

第3章 合成高分子の生成 
 1 天然高分子と合成高分子の特徴の比較 
 2 重合反応機構による分類 
  2.1 逐次重合 
  2.2 連鎖重合 
 3 逐次重合 
  3.1 重縮合 
  3.2 重付加 
  3.3 付加縮合 
  3.4 逐次重合の特徴 
 4 連鎖重合 
  4.1 付加重合 
  4.2 開環重合 
 5 配位重合 
  5.1 背景 
  5.2 チグラー-ナッタ触媒 
  5.3 MgCl2担持型Ti触媒 
  5.4 メタロセン触媒 
  5.5 FI触媒-超高活性ポストメタロセン触媒 
  5.6 世界のポリオレフィン生産量 
 6 重合方法 
  6.1 気相重合 
  6.2 液相重合 
  6.3 固相重合 

第4章 高分子の反応 
 1 高分子と低分子の反応 
  1.1 官能基の導入反応 
  1.2 側鎖の置換と脱離反応 
  1.3 グラフト重合反応 
 2 高分子内の反応 
  2.1 環化反応 
  2.2 脱離反応 
 3 高分子間の反応 
  3.1 架橋反応 
  3.2 鎖延長反応 
 4 高分子の分解反応 
  4.1 重縮合系高分子 
  4.2 連鎖重合系高分子 
 5 酵素反応 
  5.1 酵素の構造と基質特異性 
  5.2 酵素反応の特徴 
  5.3 酵素の種類 
 6 高分子の劣化と環境問題 
  6.1 背景 
  6.2 光分解性高分子 
  6.3 生分解性高分子 
  6.4 微生物による分解機構 

第5章 機能性高分子 
 1 材料の機能 
 2 化学的機能 
  2.1 イオン交換樹脂 
  2.2 分離膜 
  2.3 高分子凝集剤 
  2.4 高吸水性高分子 
  2.5 高分子触媒 
  2.6 固定化酵素 
 3 物理的機能 
  3.1 導電性高分子 
  3.2 感光性樹脂(フォトレジスト) 
  3.3 情報記録・伝達材料 
  3.4 情報の映像化
  3.5 機能性複合材料(ナノコンポジット,ナノハイブリッド) 
 4 医療・医用機能(生体代替機能) 
  4.1 コンタクトレンズ 
  4.2 手術用縫合糸 
  4.3 眼内レンズ 
  4.4 人工臓器 

第6章 高分子固体の構造 
 1 高分子の構造解析 
  1.1 赤外分光分析 
  1.2 X線回折法 
  1.3 熱分析 
 2 高分子の結晶構造 
  2.1 結晶中の高分子鎖の形態 
  2.2 高分子の結晶構造 
  2.3 結晶化度 
 3 高分子の形態 
  3.1 高分子鎖の凝集様式 
  3.2 高分子の房状ミセル構造 
  3.3 高分子の単結晶 
  3.4 高分子の球晶 
  3.5 高分子の伸び切り鎖状結晶 
  3.6 高分子の液晶 

第7章 高分子固体の性質 
 1 高分子の熱的性質 
  1.1 物質の転移温度 
  1.2 高分子の分子運動 
 2 高分子固体の力学的性質 
  2.1 応力-ひずみ曲線 
  2.2 代表的高分子の引張り強さと伸び 
 3 高分子固体の粘弾性 
  3.1 粘弾性 
  3.2 マクスウェル模型の応力緩和 
  3.3 フォークト模型の遅延時間 
  3.4 動的粘弾性 
 4 高分子製品の性質と高分子の合成,固体構造および固体物性の関係 

第8章 高分子溶液の性質 
 1 高分子溶液の概念 
  1.1 溶液とは 
  1.2 理想溶液からのずれ 
  1.3 高分子の溶解過程 
  1.4 良溶媒と貧溶媒 
 2 溶解力 
  2.1 熱力学の復習 
  2.2 溶解の熱力学 
  2.3 凝集エネルギー密度と溶解性パラメーター 
  2.4 接着強度と溶解性パラメーター  
 3 溶液濃度と高分子鎖の相互作用

第9章 分子量の決定方法 
 1 高分子の多分散性と平均分子量 
  1.1 数平均分子量 
  1.2 重量平均分子量 
  1.3 Z平均分子量 
  1.4 粘度平均分子量 
  1.5 分子量分布 
 2 分子量の測定方法 
  2.1 末端基定量法 
  2.2 束一的測定法 
  2.3 粘度法 
  2.4 ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC) 

 参考文献
 索 引

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