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万葉集とその時代

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著者/訳者名

松尾光

出版社 笠間書院
発行年月日 2009年04月30日
ISBNコード 9784305704771
定価 ¥2,860(税込)

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概要

『万葉集』は歴史資料としてどこまで読めるか。

虚構・仮想世界とされる文学作品も見方、扱い方で見えなかった世界が見えてくる。どこが文学的創作で、どこまでが事実として歴史学的に捉えられるか。実態に即して具体的な資料として腑分けを行う。古代社会の実相と、万葉集の時代の社会の動きを捉えた意欲的な試み。

目次

■万葉歌の背景
 葛城と『万葉集』
 呪われた釣針
 散りいそぐ恋人たち
 魂の色とかたち
 揺れる領巾
 倭姫王をめぐる二つの謎
 藤原鎌足像はどのように作られたのか
 大和三山と藤原京
 持統女帝の吉野行幸の狙い
 長屋王の無実はいつわかったのか
 万葉歌の魅力を探るー歴史からの名歌鑑賞
 吉志火麻呂の母
 だれが挽歌を詠んだのか

■万葉集の時代
 蘇我氏の仏教入策の狙い
 東国国司は何を目にしていたのか
 大化新政府の財政基盤
 近江京址は見つかるのか
 天皇号の成立が物語る気概 飛鳥池工房遺跡出土木簡
 七世紀史と『古事記』
 大藤原京は何を語りかけているか
 阿倍内親王の立太子
 紫香楽宮はどこにあったか
 四字年号の採用とその経緯
 加賀郡■(=片偏+旁)示木簡の威力

■付録
 今日は三角神獣鏡の日?
 史料の価値には順がある
 図書・情報室のジレンマ

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