概要
これまでの被差別部落史は、その時代の政治状況や部落解放運動の動向に翻弄され、最初から結論ありきというような前提で進められてきたケースが多かった。しかし本書は、あくまでも部落差別は今も存在し続けているという現状認識に立ちながら、部落史を通して日本近現代史全体を展望するという姿勢をとることで、新しい歴史像をめざした。部落問題を、封建遺制やケガレ意識の残存という過去の遺物ではなく、近現代が生み出した社会問題として描ききる新しい部落史。
目次
まえがき
序章 部落問題の成立 藤野 豊
第Ⅰ部 近現代被差別部落の歴史
第1章 近代日本のはじまりと部落問題の成立 藤野 豊
第2章 大日本帝国の成立と部落問題 黒川みどり・関口 寛・藤野 豊
第3章 再編される帝国と被差別部落 関口 寛
第4章 部落問題から問い直される戦後日本 黒川みどり
第Ⅱ部 部落解放運動の諸相
第1章 地方融和団体高知県公道会の運動 吉田文茂
第2章 初期水平運動とボルシェヴィズム 関口 寛
――全国水平社青年同盟の結成――
第3章 一九二〇~三〇年代の部落問題と地域社会 大高俊一郎
――神奈川県久良岐郡六浦荘村・長島重三郎の活動――
第4章 ファシズム下の部落解放運動 川村善二郎
――三重県朝熊部落のたたかい――
あとがき
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