本巻では，巻頭で手術に必要な下肢各部の局所解剖に触れ，以降に骨盤，股関節，大腿部，膝関節，下腿部，足関節，足部への手術進入法，および股関節，膝関節，足関節への関節鏡によるアプローチが詳述されている．下肢へのあらゆる進入路を網羅し，読者が実際の手術をイメージできるように，イラストや写真をふんだんに用いて解説．第一線で活躍する著者による下肢進入法の集大成．

（目次）
1章.手術のための局所解剖
　骨盤
　股関節
　大腿
　膝関節
　下腿
　足関節
　足部

2章.骨盤への進入法
　骨盤に対する手術アプローチ
　　腸骨稜に対するアプローチ（移植骨採取）
　　恥骨結合に対するアプローチ
　　仙腸関節に対するアプローチ
　　坐骨に対するアプローチ
　寛骨臼骨折に対するアプローチ
　　ilioinguinal approach
　iliofemoral approachおよび
　　extended iliofemoral approach
　　modified Stoppa approach
　　transtrochanteric approach
　　posterior approach

3章.股関節への進入法
　前方進入法
　　Smith-Petersen進入法
　　direct anterior approach
　側方進入法
Ollier進入法
　　Watson-Jones進入法
　　Charnley進入法
　　Direct lateral approach
　　広範囲展開法
　　寛骨臼回転骨切り術
　　大腿骨頭回転骨切り術
　後方進入法
　　Gibson進入法
　　Moore進入法
　内側進入法
　　Ludloff進入法

4章.大腿部への進入法
　前外側進入法
　外側進入法
　後外側進入法
　後方進入法

5章.膝関節への進入法
　前内側進入法
　前外側進入法
　内側側方進入法
　外側側方進入法
　後方進入法
6章.下腿部への進入法
　前方進入法（脛骨への）
　内側進入法（脛骨への）
　後外側進入法（脛骨への）
　外側進入法（腓骨への）

7章.足関節・足部への進入法
　前方進入法
　前外側進入法
　内側進入法
　後内側進入法
　後外側進入法
　後方進入法

8章.関節鏡によるアプローチ
　股関節
　膝関節
　足関節