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議会政治の憲法学

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著者/訳者名

加藤 一彦 著

出版社 日本評論社
発行年月日 2009年05月21日
ISBNコード 9784535516922
定価 ¥5,500(税込)

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概要

意図的に作られた二大政党制による現実政治の失敗。その証左である逆転国会を再評価し、あるべき議会政治の姿を探る!

目次

序 章 日本型議院内閣制――議会政の意味

1 Parliamentary governmentの言葉と意味
2 議院内閣制と均衡理論
3 議院内閣制と国会の責任
4 内閣の議会解散権
5 議院内閣制における参議院
6 日本型議院内閣制とその行方

第1章 政党の変容と議会制民主主義

1 歴史的潮流
2 憲法学の現在
3 政治世界の今
4 小結

第2章 小選挙区比例代表並立制の憲法問題

1 衆議院選挙制度の改革
2 90年代の「政治改革」とは何だったのか
3 衆議院総選挙の意味と二大政党制
4 社会学的代表観・完全比例代表の導入

第3章 選挙権における「二元説」の意義

1 はじめに
2 学説状況
3 選挙権論の展開
4 権利一元論からの批判と二元論の射程
5 小結

第4章 選挙権の平等と選挙訴訟

1 はじめに
2 歴史的経緯の復習
3 学説の展望と展開
4 較差訴訟をめぐる二つの救済方法の法理
5 小結

第5章 国民代表における自由委任の現代議会制的意義

1 はじめに
2 ドイツ政党国家と自由委任
3 自由委任の現代的意義
4 小結

第6章 日本国憲法における第二院の役割――参議院の憲法的価値としての論拠

1 はじめに
2 参議院創設と創設期の活躍
3 参議院の憲法的価値
4 第二院としての参議院の機能と役割
5 参議院の新たなる位置づけ
6 小結

第7章 首相の衆議院解散権への司法統制可能性――小泉内閣による「郵政解散」の憲法問題

1 はじめに
2 衆議院解散の歴史的経緯
3 解散権の憲法上の論拠
4 解散権の制約化
5 小結

第8章 プレビシットとしての首相の議会解散権――2005年シュレイダー政権によるドイツ連邦議会解散を契機に

1 はじめに
2 ドイツ連邦議会解散の法的根拠
3 2005年連邦憲法裁判所判決の概要
4 学説状況
5 小結――日本における解散権論への新たなる視座

第9章 政府の立法権関与の問題性――ドイツ連邦大統領の法律審査権を事例として

1 はじめに
2 背 景
3 連邦大統領の法律認証権の意味
4 国家実践
5 学説の対応
6 小結

第10章 企業献金禁止の法理

1 はじめに
2 日本の政治資金規制
3 ドイツの企業献金規制
4 日本との関連
5 小結

第11章 政治資金規正法の構造的欠陥

1 はじめに
2 政治資金規正法の制定・改正の経緯
3 政治資金規正法の法構造
4 脱法的政治献金の仕組み
5 政治資金規制への模索
6 政治資金規正法改正の論点

第12章 逆転国会への視座

1 2007年「逆転国会」
2 法律制定と衆議院再議決
3 両院協議会の実態
4 「逆転国会」からの教訓
5 小結

終 章 あるべき議会政治を求めて

1 作られた二大政党制
2 多極型議院内閣制の再構築

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