大学における「学びの転換」と言語・思考・表現
概要
本書は、東北大学国際シンポジウム『「学びの転換」と言語・思考・表現』の成果をまとめたもので、大学初年次教育における「学びの転換」シリーズの第3弾。学生の言語力を高めるために、大学におけることばの教育はどのように行われ、そして、思考する力、書き表す力、議論する力へと、どうつなげていったらよいか。ことばの教育を通して、学問に対する意識転換を図るような授業とはどうあるべきか。日本、韓国、アメリカの教育の現状を比較しながら熱い議論が繰り広げられている本書は、これからの日本の初年次教育のあり方を考える上で大いに参考となる。
目次
はじめに・・木島明博
第1章 「学びの転換」と言語・思考・表現
第1節 大学における学びの変容とことばの教育・・筒井洋一
第2節 韓国の教育政策(1945年以後)と大学における国語教育・・安平鎬
第3節 学びの原点に立つ-フレッシュマン・セミナーが提供するもの-・・松本善子
第4節 強制的教育から独立した学習者へ・・チャールズ・カベル
第5節 「学びの転換」と言語・思考・表現をめぐる論点・・浅川照夫
第2章 「学びの転換」と言語・思考・表現能力
-パネルディスカッション-
第3章 「学びの転換」と言語・思考・表現をめぐる諸相
第1節 研究大学における「書く力考える力」の育成と「実践型FD」-学習観の転換・発達観の転換・デザイン観の転換・・井下千以子
第2節 「アイデンティティ形成としての学び」への転換・・河さき美保
第3節 学びの転換プロセスと主体性-岩手大学の転換教育とSNSを活用した学生間相互学習-・・後藤尚人
第4節 「学びの転換」をめざして-慶應義塾大学の場合-・・羽田功
第5節 初年次教育の意義と今後の展望-学力と意欲の循環をめざして-・・川島啓二
第6節 「学びの転換」を視野に入れたヨーロッパの4大学視察・・岡田毅
おわりに-総括と展望・・浅川照夫
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