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エッセンシャル 地域看護学 第2版

エッセンシャル  地域看護学 第2版
著者/訳者名

木下由美子 編集代表

出版社 医歯薬出版
発行年月日 2009年02月01日
ISBNコード 9784263235201
定価 ¥3,960(税込)

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概要

地域で生活する人にかかわる看護活動全体に焦点を当てた地域看護学のテキスト.図表によるわかりやすい構成で,保健活動がイメージできる事例集付き.

目次

I 地域看護の考え方
 1. 地域看護の理念と目的
  1)理念と目的(木下由美子)
   (1)個人・家族・集団・コミュニティを対象とした看護領域
   (2)地域で生活する人々の前提となるもの
   (3)行政機関に所属する保健師活動の特性
   (4)対象に対する看護の方法
   (5)地域看護とは
  2)看護職の活動の場と特性(廣部すみえ)
   (1)免許と資格
   (2)活動の場
   (3)活動の場の違いによる看護職の役割
  3)保健師活動と倫理(麻原きよみ(1)~(3),佐伯和子(4)(5))
   (1)保健師が遭遇する倫理的問題の特徴
   (2)専門職としての保健師
   (3)倫理的意思決定のために
   (4)人権の尊重と権利擁護
   (5)情報社会における倫理と保護
 2. 地域看護の変遷
  1)地域看護の歴史(冲 壽子(1)~(10),荒木田美香子(9)(10))
   (1)地域看護のはじまり
   (2)公衆衛生看護の発展
   (3)公共としての公衆衛生看護の開始
   (4)第二次大戦後の公衆衛生看護
   (5)高度経済成長期の時代
   (6)成人保健を中心とした時代
   (7)新たな地域保健をめざして
   (8)保健婦の教育の歴史
   (9)学校看護の歴史
   (10)産業保健の歴史
  2)諸外国の地域看護活動(松田正己(1)(2)(4),鈴木千智(3))
   (1)イギリスの地域看護(地域公衆衛生看護)
   (2)アメリカの地域保健看護(公衆衛生看護)
   (3)オーストラリアの地域看護
   (4)タイの PHC開発と健康
II 地域看護の特性/背景/対象論
 1. 人々の生活と健康(塚崎恵子)
  1)日常生活と健康
   (1)地域看護における日常生活の捉え方
   (2)日常生活と健康との関わり
  2)家族と健康
   (1)地域看護からみた家族
   (2)家族と健康の関わり
   (3)地域看護における家族の捉え方
 2. 地域看護と社会(佐伯和子)
  1)コミュニティとは
   (1)コミュニティの構成要素
   (2)コミュニティ形成の意義
   (3)コミュニティの集団と組織
   (4)コミュニティの組織の関係
   (5)生活圏
   (6)変貌するコミュニティ
  2)環境
   (1)自然環境
   (2)環境破壊と環境保全
   (3)社会環境としての都市化と住環境
  3)産業と経済
   (1)地域産業
   (2)交通と輸送
  4)法律と行政
   (1)健康と法律
   (2)地域の組織
   (3)地方分権と住民参加
   (4)安全
  5)文化
   (1)地域看護における文化
   (2)国際化と異文化理解
  6)地域保健医療福祉システム
   (1)保健医療圏と医療計画
   (2)保健医療福祉施設
   (3)救急医療,休日夜間医療,へき地医療
   (4)地域保健医療福祉ネットワークと連携
III 地域看護の方法
 1. コミュニティの支援
  1)コミュニティ支援の目的(麻原きよみ)
   (1)コミュニティの健康増進
   (2)コミュニティ・エンパワメント
   (3)コミュニティの社会資源
  2)コミュニティ支援の方法および技術(麻原きよみ)
  3)コミュニティのアセスメント(麻原きよみ)
   (1)地域診断(コミュニティ・アセスメント)
   (2)支援計画の立案
  4)コミュニティ支援の実践方法(麻原きよみ(1)~(3)(7)~(8),安齊由貴子(4)(6),宮﨑美砂子(5),宮﨑紀枝(1)(7))
   (1)健康教育
   (2)グループ支援
   (3)組織化活動
   (4)施策化
   (5)健康危機管理
   (6)健康づくり
   (7)健康診査・健康診断
   (8)連携・協働(collaboration)
  5)コミュニティ支援の評価(麻原きよみ)
   (1)評価の定義と目的
   (2)評価の枠組み
   (3)量的評価と質的評価
 2. 個人・家族への支援(原 礼子)
  1)個人・家族支援の目的
  2)個人・家族支援のプロセスの特徴と方法・技術
  3)個人・家族のアセスメントと実施計画
   (1)アセスメントの実際と方法
   (2)実施計画
  4)個人・家族支援の実践方法
   (1)家庭訪問
    演習 家庭訪問の計画
   (2)健康相談
   (3)健康教育
    演習 個別健康教育の計画
   (4)セルフヘルプ・グループ
   (5)ケースマネジメント
  5)個人・家族支援の評価
   (1)評価とは
   (2)評価の視点
   (3)記録
IV 地域で実践する看護職の活動の場
 1. 行政
  1)公衆衛生看護分野における看護の特性(後藤順子)
   (1)法的基盤に基づく活動
   (2)行政組織における活動
   (3)地域保健医療計画に基づく活動
  2)公衆衛生看護分野における保健師の役割(後藤順子)
   (1)保健所保健師活動
   (2)市町村保健師活動
  3)母子保健活動(茅山加奈枝)
   (1)活動対象となる人々
   (2)健康課題と社会背景
   (3)活動の基盤となる法律や制度
   (4)具体的活動
  4)成人保健活動(斉藤恵美子)
   (1)活動の対象となる人々
   (2)健康課題と社会背景
   (3)活動の基盤となる法律や制度
   (4)具体的活動
  5)高齢者保健活動(斉藤恵美子)
   (1)活動の対象となる人々
   (2)健康課題と社会背景
   (3)活動の基盤となる法律や制度
   (4)具体的活動
  6)難病保健活動(後藤順子)
   (1)活動の対象となる人々
   (2)健康課題と社会背景
   (3)活動の基盤となる法律や制度(保健医療福祉の支援)
   (4)具体的活動
  7)精神保健福祉活動(萱間真美,柏木由美子)
   (1)活動の対象となる人々
   (2)健康課題と社会背景
   (3)活動の基盤となる法律や制度
   (4)具体的活動
  8)障害児者保健活動(土井有羽子,上野昌江)
   (1)活動の対象となる人々
   (2)健康課題と社会背景
   (3)活動の基盤となる法律や制度
   (4)具体的活動
  9)感染症保健活動(織田初江)
   (1)感染症の予防対策
   (2)健康課題と社会背景(感染症対策の動向)
   (3)活動の基盤となる法律や制度
   (4)具体的活動
  10)DV被害者や薬物依存者,生活保護対象者への支援活動(上野昌江)
   (1)DV(ドメスティックバイオレンス)被害者への支援
   (2)薬物依存者への支援
   (3)生活保護者への支援
 2. 学校(荒木田美香子)
  1)学校看護の目的
   (1)学校保健の目的と学校看護の定義
   (2)学校看護の対象
   (3)養護教諭に求められる職務と能力の拡大
  2)学校保健・学校看護の特徴
   (1)教育の場で,教師という立場で展開する支援活動である
   (2)学校保健関係のヒューマンリソース(校長,担任,学校医など)との協働
   (3)子どもの健康課題
   (4)健康課題の解決には地域の保健・医療・福祉との連携が必須
  3)学校看護で展開される支援の方法および技術
   (1)幼児・児童・生徒・学生個人を対象とした支援の方法および技術
   (2)集団を対象とした支援の方法および技術
   (3)評価とフィードバック
  4)養護教諭の養成教育
  5)今後の課題と展望
    演習 思春期やせと発育曲線
 3. 産業(荒木田美香子)
  1)産業保健と産業看護の目的と対象
  2)就労者を対象とした看護が展開される場
  3)産業保健・産業看護の特徴
   (1)対象者は幅広い年齢の,家計を養う人である
   (2)健康に有害な影響をもたらす労働活動についての理解
   (3)多くの専門職と事業主や労働者とともに行う活動
   (4)5 領域の枠組み: 労働衛生管理体制,作業管理,作業環境管理,健康管理,労働衛生教育
   (5)小規模事業所で働く人が多い
  4)産業看護で行われる支援の方法および技術
   (1)就労者個人を対象とした支援の方法および技術
   (2)事業所としての集団を対象とした支援の方法および技術
  5)産業看護と地域・公衆衛生看護との連携
   (1)地域の健康度を高めるためには働く年代の健康づくりが必要
   (2)地域・職域連携推進協議会
  6)産業保健・産業看護の今後の発展に向けて
   (1)社会の変動,制度の変動に敏感であること
   (2)新たに生まれる化学物質への注意
   (3)産業看護師の継続教育の充実
    演習 健康管理と職場巡視の活用
 4. 在宅
  1)在宅看護の特徴(木下由美子)
   (1)在宅ケアの目的と対象
   (2)在宅ケアの特徴
   (3)訪問看護の活動の特徴
  2)支援の方法および技術(上野まり)
   (1)在宅療養する人々とその家族への支援の方法および技術
   (2)集団を対象とした支援の方法および技術
   (3)訪問看護の活動の根拠となる法律・制度
  3)在宅ケアシステム(原 礼子)
   (1)在宅ケア支援サービスとチームアプローチ
   (2)訪問看護と行政,学校,産業看護との連携
  4)今後の課題と展望(木下由美子)
V 発展・これからの展望
 1. 地域看護の発展
  1)活動の場の拡大(野村陽子)
   (1)地域保健における発展
   (2)産業看護における発展
   (3)医療機関における発展
   (4)在宅サービスにおける発展
  2)地域看護における研究(荒木田美香子)
   (1)保健師業務と研究
   (2)研究の意義およびめざすところ
   (3)地域看護領域の研究テーマと研究方法
   (4)研究を行う際の倫理的な配慮
 2. 地域看護管理
  1)地域看護管理の意義 (荒木田美香子)
   (1)地域看護管理の目的・領域・方法
  2)業務管理(永江尚美)
   (1)地区管理
   (2)事業管理
   (3)事例管理
  3)予算管理(荒木田美香子)
   (1)組織における予算管理の原則
   (2)予算編成の流れ
   (3)決算と事業評価
  4)人材管理(佐伯和子)
   (1)人材育成
   (2)人事管理
   (3)労働環境および健康管理
  5)情報管理(荒木田美香子)
   (1)情報公開と個人情報保護
   (2)医療保健情報の電子化とセキュリティ
   (3)保健医療専門職の守秘義務とインフォームドコンセント
   (4)情報の活用
  6)危機管理(荒木田美香子)
   (1)リスクマネジメントのプロセス
   (2)医療事故防止とリスクアセスメント
   (3)医療過誤と法的責任
    演習 業務分担制と地区分担制
 3. 地域看護の国際的視点
  1)多国籍化する住民,地域の国際化(奥野ひろみ)
   (1)外国人登録者の現状と課題
   (2)保健分野の現状と課題
  2)外国人市民が多い地域での取り組み(山名れい子)
   (1)浜松市での現状
   (2)保健活動現場での現状と課題
   (3)現状の対策と今後の課題
  3)国際協力(奥野ひろみ)
   (1)国際保健・医療協力の方向性と現状
   (2)日本の国際保健医療協力
   (3)開発途上国の健康課題と対策
   (4)国際協力の事例

 用語説明
 索引

 ●事例集内容
  1 新生児と家族の支援-家庭訪問を通して(茅山加奈江)
  2 精神疾患をもつ対象者と家族の支援(柏木由美子,萱間真美)
   (1)本人の生活が破綻し早急な対応を求められた例(2)多くの問題を抱える家族へのかかわり
  3 グループ支援:セルプヘルプ・グループ ―「野の花会」の支援プロセスから(安齊由貴子)
  4 住民主体の「いきいき健康ひろば」を拠点としたコミュニティ・エンパワメント(百瀬由美子)
  5 災害時における保健師の活動 ―新潟県中越沖地震(奥田博子)
  6 発達障害児を抱える家族の支援―行政サービスに拒否的であった家族に他職種と連携してかかわる(宮﨑紀枝)
  7 DV被害者への看護支援(米山奈奈子)
  8 職場組織におけるヘルスプロモーション活動―メンタルヘルス対策ワーキンググループ立ち上げについて(荒木田美香子)
  9 学校でパニックを起こす児童と家族を支えるコミュニティ・ケアシステム(荒木田美香子)
  10 多職種との連携,在宅ケアシステム―Werding-Hoffmann病の患児とその家族の在宅療養を支援する(原 礼子)

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