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地球温暖化とエネルギー問題

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著者/訳者名

鄭雨宗著

出版社 慶応義塾大学出版会
発行年月日 2008年11月05日
ISBNコード 9784766415629
定価 ¥6,380(税込)

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概要

地球温暖化問題と、その対にあるエネルギー需給問題に着目してEU・中国などの経済実態を明らかにするとともに、CDM・炭素税など各種政策の経済効果について実証的に分析。持続可能な経済社会の実現に向けた、具体的・現実的な国際協調システム、とりわけ東アジアの共同体的アプローチを提言する。

目次

序 章 地球温暖化問題のリスクと国際環境協調
 1 IPCC第4次報告書と地球温暖化問題 
 2 問題の所在と本書の目的 
 3 本書の構成と内容 

第1章 京都議定書の評価とポスト京都をめぐる国際議論
 1 はじめに
 2 気候変動枠組条約(UNFCCC)と京都議定書の採択
 3 COP3における交渉構造と京都議定書の評価 
 4 京都議定書発効とポスト京都議定書への議論 
 5 おわりに

第2章 締約国を中心としたエネルギー需要構造とその特徴
 1 はじめに
 2 エネルギーからみるEUの地域特性
 3 EUのエネルギー政策と域内貿易
 4 地域別CO2排出要因とEUの国際的コミットメント
 5 EUの目標達成に向けた具体的取り組み
 6 おわりに 

第3章 途上国の環境・エネルギー問題と持続可能な発展シナリオ 
 1 はじめに
 2 中国経済の成長とその要因
 3 中国の社会的プレッシャーとエネルギー制約問題
 4 地球環境問題からの制約条件
 5 おわりに 

第4章 EU提案型戦略的貿易措置と京都議定書の補完性
 1 はじめに 
 2 理論的背景と分析モデル 
 3 EUと米国(中国)のエネルギー効率の比較と限界費用  
 4 EUの域外炭素税がもたらす経済と環境への影響  
 5 おわりに
 参考資料4.1 生産技術の国際移転効果

第5章 国境税調整がもたらす国際環境影響効果
 1 はじめに
 2 分析の枠組みとデータ
 3 EUの貿易動向とその特徴
 4 国境調整税と炭素リーケージ
 5 おわりに

第6章 京都メカニズムとしての排出権取引スキームの実態とその課題
 1 はじめに 
 2 排出権取引制度の役割とCOPでの議論 
 3 国際排出権取引市場の形成と動向 
 4 クレジット価格の動向と変動要因 
 5 国際排出権取引市場への展望
 6 おわりに

第7章 CDMスキームの理念と運用における多様性
 1 はじめに
 2 CDMスキームの基本概念
 3 CDMプロジェクトの便益とリスク
 4 CDM実施における多様性
 5 おわりに
 参考資料7.1 クリーン開発メカニズムプロジェクト運行管理弁法

第8章 ポスト京都に向けた新たなCDMスキームの構築
 1 はじめに
 2 不確実性下における情報仲介者介入モデル
 3 日中韓における多国間CDMスキーム
 4 おわりに

終 章 環境・エネルギー問題への共同体的アプローチ
 1 アジア型の経済発展と環境制約
 2 アジアの複合型環境問題への対応とその限界
 3 アジアの持続可能な発展と共同体形成の枠組み

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