概要
夜、グノーシス、非‐知、死、中世・・・・・・
5つの視点から、生の深奥を見つめ続けた思想家バタイユの豊饒な生の地平を切りひらく。画期的なバタイユ論
目次
まえがき――根源を共有する
第Ⅰ章 夜
夜のなかの生
夜が分からない / 悪夢こそが私の真実 / 他者への友愛
バタイユはなぜ自分を有罪者とみなすのか / キリスト教と言語 / 西欧中世のキリスト教世界
西欧近代と言葉 / 『夜の果てへの旅』 / バタイユのセリーヌ評 / 昼の時代のなかでの呻(うめ)き
第Ⅱ章 グノーシス
異端のグノーシス論
楽しげなアルコントたち / グノーシス派について / グノーシス派研究とバタイユ
バタイユの解釈 / アナーキスムへの欲求 / 近代唯物論の根源へ
創造する物質 / ヘレニズム時代の世界観とグノーシス派の世界観 / 魅惑する資料
諸宗教の混淆 / 魔術宝石 / 近代的な図像解釈 / むすびにかえて
第Ⅲ章 非‐知
「逆説的な哲学」 への旅
ミネルヴァのふくろう / 夜の生の深み / 誠実さと覚醒 / 逆説的な哲学
知の彼方を指し示す / 非‐知は裸にして、見る / 交わりの場としての自己
神の啓示 / 救いを求めて / 神と自我 / ベルクソンとの出会い
神を笑い飛ばす / ベルクソンとの相違 / 父の笑い / バタイユとニーチェ
ニーチェの内的体験 / 近代文明のなかのニーチェ / フランス・アカデミズムとニーチェ
供犠と企て / 二つの企て / 伝統的な権威を断ち切ってみせたブランショ
モースとユベールの供犠論 / 人格の聖変化 / 神の供犠 / 贈与 / 供犠の視点から
二つの企てを言い換える――「行動への投入」 と 「疑問への投入」 / 至高なる発端
生の戯れとしての空間 / 『ドキュマン』 時代の空間論 / ダンディユーの補足
人間的時間の時代に抗して / アンドレールのニーチェ解釈 / 非‐知の森のなかで
第Ⅳ章 死
死への意識
吉本隆明氏の講演 / 入澤康夫氏の詩 / アジア的な死生観
誰が思想家を笑うのか / 自然の奥深い生 / 出雲から西洋へ
『ドキュマン』 のバタイユ / 足の親指 / 未知の人々との連帯感
第二の死のために
二つの死 / 二つの現実 / 引き裂かれた神人同形同性論 / 推論的現実の消滅
死とディスクール(言説) / バタイユのヘーゲル批判 / バタイユの願い
第Ⅴ章 中世
生の連続体への欲求
はじめに――バタイユの中世遍歴 / 中世の時代区分と聖なる中世観
情動の中世史 / 音声の文化 / 「粗野なローマ的言語」 と 『聖女ウーラリ哀歌』
猛き生の力と騎士道道徳 / バタイユの卒業論文 / 騎士たちの情念 / 情念の共有
生の劇場としての言葉の世界――フーコーの見方 / 生の連続体と言葉――ソシュールの見方
再びフーコーへ / 記号に生命を回復する / シミュラクル――クロソウスキーの記号論
「神の死」 から 「人間の死」 へ / 脱自を引き起こす声――アダモフとブランショの証言
『神秘ラテン語』 / アンジェラ・ダ・フォリーニョと神秘的合一の起源 / プロティノスの神秘的合一
再びアンジェラの方へ / 神とは何か――アンジェラとバタイユの近さ
黙示録を笑う / 中世の笑い / ファトラジー(がらくた詩) / 最後のジル・ド・レ
注
あとがき――生と文化史
主要参考文献
主要人名索引
初出一覧
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