概要
王朝時代の世界を知るには、
まずは、王朝和歌に慣れ親しむことが
一番の近道!
そのために、王朝時代の恋の歌50首を、
堅苦しい文法・語句解説などを止めて、
鑑賞する、王朝恋愛歌入門。
50首それぞれに、
独自の書風を展開している仮名作家、
岩崎梨佳氏の作品を配す。
目次
はじめに
王朝和歌を読むために
・平仮名の発生と和歌文学の隆盛
・王朝和歌の流れ
・王朝和歌の理念
・王朝時代における詠歌の場
・王朝和歌の表現技巧
王朝の恋うた 50首
***
一 恋せじと御手洗川に(よみ人しらず)
二 わが恋を人知るらめや(よみ人しらず)
三 明けたてば蝉のをりはへ(よみ人しらず)
四 夕されば蛍よりけに(紀友則)
五 かきくらし降る白雪の(壬生忠岑)
六 恋ひ恋ひてまれに今宵ぞ(よみ人しらず)
七 かずかずに思ひ思はず(在原業平)
八 陸奥のしのぶもぢずり(源融)
九 今来むといひて別れし(僧正遍昭)
一〇色見えでうつろふものは(小野小町)
一一人知れず絶えなましかば(伊勢)
一二 睦言もまだつきなくに(凡河内躬恒)
一三 君をおきてあだし心を(東歌)
一四 夢よりもはかなきものは(壬生忠岑)
一五 昔せしわがかねごとの(平定文)
一六 思はむとわれを頼めし(よみ人しらず)
一七 ありしだに憂かりしものを(中務)
一八 思ひかね妹がりゆけば(紀貫之)
一九 手枕の隙間の風も(よみ人しらず)
二〇 忘れぬる君はなかなか(よみ人しらず)
二一 頼むるを頼むべきには(相模)
二二 明日ならば忘らるる身と(赤染衛門)
二三 みるめこそ近江の海に(伊勢大輔)
二四 黒髪の乱れも知らず(和泉式部)
二五 まだ咲かぬ籬の菊も(後三条天皇)
二六 もの思へば沢の蛍も(和泉式部)
二七 思ひきや逢ひ見し夜半の(藤原実能)
二八 あさましやこは何事の(源俊頼)
二九 風をいたみ岩うつ波の(源重之)
三〇 うれしきはいかばかりかは(藤原道信)
三一 瀬をはやみ岩にせかるる(崇徳天皇)
三二 かねてより思ひしことぞ(待賢門院加賀)
三三 見せばやな雄島の海人の(殷富門院大輔)
三四 もの思へどかからぬ人も(西行法師)
三五 春の夜の夢ばかりなる(周防内侍)
三六 思ひつつ経にける年の(後鳥羽天皇)
三七 忘れてはうち嘆かるる(式子内親王)
三八 蚊遣火のさ夜ふけがたの(曾禰好忠)
三九 思ひあまりそなたの空を(藤原俊成)
四〇 面影のかすめる月ぞ(藤原俊成女)
四一 年も経ぬ祈る契りは(藤原定家)
四二 またも来む秋を頼むの(藤原良経)
四三 待つ宵にふけゆく鐘の(小侍従)
四四 聞くやいかに上の空なる(宮内卿)
四五 ただ頼めたとへば人の(大僧正慈円)
四六 入るかたはさやかなりける(紫式部)
四七 風吹かば峰に別れむ(藤原家隆)
四八 今ぞ知る思ひ出でよと(西行法師)
四九 恨みわび待たじ今はの(寂蓮法師)
五〇 寝る夢にうつつの憂さも(斎宮女御)
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・年表
・和歌索引
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