概要
企業や市場、金融商品設計にかかわる民法理論の比重がますます大きくなっている。商行為法と関連する民法との境を剔出する。
目次
第1部 基本法制の再構築
第1章 所有の自由:市民法における所有/鎌田 薫
第2章 企業による土地所有/内田勝一
第3章 商事決済法序説/尾崎安央
第4章 会社法としての一般社団法人・財団法人法/内田千秋
第5章 取引ルールから市場ルールへ:契約と所有/上村達男
第2部 企業社会の変容と責任法制
第6章 企業・市場・市民社会と民事責任論/藤岡康宏
第7章 消費者法と規制ルールの調整:民事ルールの位置づけをめぐって/後藤巻則
第8章 金融・資本市場と消費者保護:ドイツにおけるジャンク不動産投資被害を素材に/角田美穂子
第9章 契約理論と競争秩序/曽野裕夫
第10章 医薬品に起因する人身被害救済のあり方:医薬品の適応外使用をめぐる製薬会社と医師の責任問題を中心に/手嶋 豊
第11章 利益の吐き出し責任:ドイツの一般人格権の侵害の事例に則して/藤原正則
第12章 競争秩序と差止:課題の整理と展望/根本尚徳
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