看護場面で役立つ心理学の基礎知識をわかりやすく解説。患者状況からアセスメントと支援の実際などを網羅している。豊富な近年の事例とワンポイント解説などが理解を助ける。心理学と看護実践を結び付けて総合的に学べる一冊。

第Ⅰ部　発達段階とその心理
　第1章　胎児と早産児の発達
　　Case（1）運動機能障害のおそれのある新生児

　第2章　母子関係の成り立ち　
　　Case（2）病棟内で全く言うことをきかないわがまま
　　　　　　　　な幼児

　第3章　ことばとコミュニケーションの発達
　　Case（3）３歳になっても言語・運動発達が遅い幼児

　第4章 幼児期と学童期の発達
　　Case（4）悪性腫瘍で治療を必要とする児童

　第5章 青年期の心理的特徴
　　Case（5）交通外傷・頸椎損傷の青年

　第6章 成人期の心理的特徴
　　Case（6）糖尿病のために食事療法と運動療法
　　　　　　　　を必要とする成人

　第7章 老年期の心理的特徴
　　Case（7）終末期の独居の高齢者

第Ⅱ部　人間関係と個人
　第8章 人間関係を知る
　　Case（8）コミュニケーション障害でひきこもりの
　　　　　　　　大学生

　第9章 家族関係の心理
　　Case（9）不登校の子どもをもつストレス性疾患
　　　　　　　　の母親

　第10章 人の生活空間と心理
　　Case（10）なわばり意識が強く固定場所に来る
　　　　　　　　　人を拒む高齢者

　第11章 看護と臨床心理学
　　Case（11）モーニングケアを嫌がる統合失調症の
　　　　　　　　　女性患者とそのケアをする看護師

　第12章 看護におけるカウンセリング
　　Case（12）患者との人間関係がスムーズにいかず、
　　　　　　　　　カウンセリングにより精神状態が改善
　　　　　　　　　　された看護師

　第13章 妊産婦の心理的特徴
　　Case（13）子宮内胎児死亡で緊急搬送され、
　　　　　　　　　経膣分娩となった産婦

　第14章 高齢者の介護と家族
　　Case（14）認知症患者とその家族

　第15章 コミュニケーションと自己発見
　　Case（15）ターミナル期の夫に対し、コミュニケー
　　　　　　　　　ションの難しさに悩む患者の妻

　第16章 職場環境と心理学
　　Case（16）失業を機にうつ病になり、自殺未遂で
　　　　　　　　　緊急搬送された患者