概要
これまで主に文献史学的手法により研究されてきた上の三碑
―――――多胡碑・山ノ上碑・金井沢碑――――について、考古資料を通して分析することにより、上野国内の建郡の様相や「郷」・「里」の所在地の否定、さらには古代の東国と畿内の関係を捉えなおす。
目次
Ⅰ 三碑の所在と七・八世紀の上野地域
Ⅱ 山ノ上碑
1.山ノ上碑の建立と佐野三家
2.山ノ上古墳と古代寺院
3.放光寺は山王廃寺
Ⅲ 多胡碑
1.多胡碑の内容とその文字
2.多胡建郡とその郷
3.山部郷と山部
4.片岡郡多胡郷
Ⅳ 金井沢碑
1.金井沢碑と三家の系譜
2.上野9に西部の氏族
Ⅴ 片岡郡若田郷周辺のミヤケ
1.片岡郡の郷と遺跡
2.観音塚古墳とミヤケ
Ⅵ 今後の上野三碑研究の課題
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