基礎看護学:看護学概論 第3版
概要
自律した看護者を育てるため、1)固有の価値をもつ社会生活者への看護、2)健康向上と回復を支援、3)環境への働きかけ、4)科学的思考、5)未来を先取りする看護の5ポイントを基盤にした基礎看護学のテキスト。新たな情報を追加した第3版。
目次
1 看護実践の基礎
[1-1] 看護への導入
1 専門職としての看護師
・1 看護とその責務
・2 看護学教育
・3 看護の広がり
2 看護のねらい
・1 看護とは
・2 看護の役割
3 実践科学としての看護
・1 看護過程
・2 理論,研究,実践
・3 看護技術の科学的検証
・4 エビデンスに基づく看護
4 看護実践のための教育の準備
・1 看護教育制度
・2 教育の形態
5 専門職としての看護組織
・1 日本看護協会
・2 日本看護系大学協議会
・3 国際的組織:国際看護師協会
6 看護実践のための基準
・1 免許と看護業務
・2 看護業務基準
・3 看護者の倫理綱領
・4 指針・ガイドライン
・5 米国における看護の基準
7 看護サービスに対する評価
・1 看護サービスの評価の方法
・2 診療報酬による評価
・3 医療機関の第三者評価
8 看護の変遷と21世紀に求められる看護
・1 看護の変遷
・2 21世紀における看護のあり方
9 国際看護
・1 国際保健・看護とは何か
・2 開発途上国の健康問題
・3 国際機関の動き
・4 わが国の実施する国際協力活動
・5 国際協力を行う看護職に求められるもの
10 災害看護の基礎
・1 災害看護の必要性
・2 災害の定義
・3 災害の分類
・4 災害医療と災害拠点病院
・5 災害看護とは
・6 災害サイクルと必要とされる看護
・7 災害看護に必要な知識と技術
・8 災害と法律
[1-2] 健康と病気におけるウエルネス(安寧)の促進
1 健康,病気,ウエルネス(安寧)の定義
・1 健康
・2 安定性としての健康-環境との相互作用
・3 実現性としての健康-人間の可能性の実現
・4 実現性と安定性としての健康
2 健康と病気
・1 健康と病気のモデル
・2 健康と病気の統合
・3 健康と病気に影響する要因
・4 健康の増進と病気の予防
[1-3] 保健,医療,福祉システム
1 保健,医療,福祉の概念
・1 保健の概念
・2 医療の概念
・3 福祉の概念
2 保健・医療・福祉サービス提供の場のタイプ
・1 保健サービスの場
・2 医療サービスの場
・3 福祉サービスの場
3 保健・医療・福祉チーム
・1 保健医療福祉チームの必要性
・2 チームの中における看護者の役割
・3 多職種で取り組む保健・医療・福祉
4 保健・医療・福祉におけるケア提供の経済
5 保健・医療・福祉におけるケア提供の動向と課題
・1 自己ケア
・2 コンシューマ・ムーブメント
・3 クリニカルパス
・4 日帰り手術
[1-4] 看護における法的側面
1 法の概念
・1 看護と法
・2 法と規範
・3 法と道徳
・4 法の形からの分類
・5 法の役割による分類
2 看護実践の職業的および法的規則
・1 保健師助産師看護師法
・2 主な関連法規
3 医療事故における法的責任
・1 法的責任
・2 看護記録の位置づけ
・3 看護職の賠償責任保険
・4 安全管理に関する厚生労働省の取り組み
4 看護実践に影響を及ぼす法律
・1 患者を守る医療現場の安全・健康
・2 看護師が働く場としての安全・健康
・3 環境への影響を配慮した医療の安全・健康
・4 報告義務
・5 物品の管理
[1-5] 看護における倫理と価値
1 看護における倫理の必要性
・1 法的責任と倫理
・2 看護実践における倫理
2 価値
・1 個人の価値
・2 専門職の価値
3 看護倫理とは
4 道徳的ジレンマと倫理的課題
・1 日常のケア場面における倫理的課題
・2 先端技術医療における倫理的課題
5 倫理的課題への対応
・1 倫理的意思決定能力と行動力
・2 倫理的判断に必要な基本的知識(看護倫理で
活用する判断基準)
・3 倫理的看護実践のための枠組み(モデル)
・4 症例にみる倫理的意思決定の例
6 倫理的看護実践を行うために必要なこと
・1 倫理的意思決定能力の向上
・2 倫理的看護実践を支援する組織のシステム
[1-6] 看護実践のための理論的根拠
1 はじめに
・1 理論に先立つ看護の実践
・2 看護理論とは
2 看護理論の分類
・1 大理論(広範囲理論,看護モデル,概念モデル)
・2 中範囲理論
・3 小理論
3 看護理論の変遷
・1 ニード理論
・2 相互作用理論(人間関係論)
・3 システム理論から全体性理論へ
・4 ケアリングの理論
4 さまざまな看護理論(理論家別)
・1 ナイチンゲール
・2 ヘンダーソン
・3 オレム
・4 ウィーデンバック
・5 トラベルビー
・6 ロイ
・7 M. ニューマン
[2] 看護の対象
1 統合体としての人間
・1 人間の生物学的基盤
・2 人間(生物体)の発達の特性
・3 動機づけられる存在(ニーズをもつ存在)
・4 成長・発達する存在
2 個人,家族,コミュニティ,地域社会
3 健康障害をもつ対象の理解
・1 対象理解と看護アセスメントの枠組み(視点)
・2 健康障害とその影響
4 ストレスと適応
・1 ホメオスタシス
・2 ストレスと適応の基本概念
・3 ストレス・コーピング
・4 ストレス軽減を促進させる看護活動
[3] ライフサイクルと健康
1 成長・発達の概念
・1 人間の成長・発達の特質
・2 発達理論の概観
2 小児期から成人期の概念
・1 小児期(乳幼児~学童期)
・2 思春期・青年期
・3 成人期
3 老年期の概念
・1 老年期
・2 喪失,悲嘆と死
[4] 看護過程(nursing process)
1 看護過程とは
・1 看護過程と専門職としての看護
・2 看護過程発展の歴史
・3 看護過程:五つのステップの順序と定義
・4 看護過程の役割と意義
2 看護実践における看護過程の展開
・1 看護過程の五つの要素を正確に理解する
・2 優先順位のつけ方
・3 記録の書き方
[5] 看護ケア(看護援助)の基本的役割
1 コミュニケーターとしての役割
・1 患者と看護師のコミュニケーション
・2 コミュニケーション過程の構成要素
・3 コミュニケーション過程に必要な看護師の能力
・4 コミュニケーションのタイプ
・5 看護理論家たちにみるコミュニケーション
2 教育者およびカウンセラーとしての役割
・1 看護ケアの教育的側面
・2 教育者としての役割
・3 カウンセラーとしての役割
・4 支援者,代弁者としての役割
3 研究的取り組み
・1 EBM,根拠に基づいてケアを行う
4 看護診断を行う責任
[6] 看護における基本的援助技術
1 看護行為に共通する援助技術
2 健康的な日常生活行動を促進する援助技術
3 生命活動を支える技術
4 治療・処置に伴う援助技術
5 特殊な状況下における援助技術
[7] 看護ケアのマネジメント
1 看護のマネジメント
・1 看護のマネジメントとは
・2 マネジメントの対象となる資源
・3 看護のマネジメント・プロセス
2 質の高い看護ケアを行うために
・1 医療サービスの質が問われるようになった経緯
・2 医療サービスを向上させる経営手法
・3 看護サービスの質保証の考え方
・4 クリニカルパス
3 医療安全への取り組み
・1 人は間違いを避けられない
・2 医療事故発生への危機感
・3 ヒヤリ・ハットレポートの重要性
・4 事故防止に役立つチェックシステム
4 病院組織とリーダーシップ
・1 病院組織の成り立ち
・2 組織における専門職の協働
・3 リーダーシップとは何か
・4 リーダーシップのスタイル
・5 組織文化とマグネット・ホスピタル
5 統合していく力
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